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JICA研究所が「バングラデシュにおけるリスクと貧困に関する実証研究」の書籍化ワークショップを開催

2013.11.26

バングラデシュは、農業セクターから非農業セクターへのスムーズな労働力の移行や、繊維産業における雇用創出などの要因によって、過去10年でGDP平均年間成長率5%の経済発展を継続してきています。こうした成功の一方で、貧困層が直面するリスクは、サイクロンに代表される大規模な自然災害や、産業設備の倒壊などの技術的災害、都市部の雑多な交通手段から生じる交通事故などがあり、貧困削減の実現にはこのようなリスクの削減が課題となっています。

こうした背景から、研究所は、2012年に「バングラデシュにおけるリスクと貧困に関する実証研究」プロジェクトを立ち上げています。現在、同プロジェクトの研究成果に基づいた書籍を出版予定であり、それに先立ち11月14日、この書籍の出版に向けた執筆者によるワークショップを実施しました。この書籍では、「産業化への成功」、「マイクロファイナンスの普及」、「都市化、政治・経済的リスク、災害に対するレジリエンス」の3本の柱を中心として、バングラデシュの目覚ましい経済・社会的発展、そして同国が抱える潜在的な脆弱性などについて議論しました。

本研究の担当者として、JICA研究所の澤田康幸客員研究員(東京大学教授)をはじめ、宮崎卓元研究所主任研究員(現中国在外事務所次長)、上野和彦研究所企画役、村田旭研究員、西村直紀研究助手と共に、本研究に携わるバングラデシュ関係者が出席しました。

今後の予定として、2014年の中頃に一般向けワークショップを開催し、2015年上旬に向けて書籍の発刊を目指しています。

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開催情報

開催日時:2013年11月14日(木)
開催場所:JICA 市ヶ谷ビル

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