細野昭雄シニアリサーチアドバイザーがAPECの裾野産業をテーマとしたワークショップに参加

2014.10.01

9月11日と12日の二日間、ベトナム産業貿易省とアジア太平洋経済協力(APEC)の主催による「APEC Workshop on Sharing Experiences on Developing and Functioning Industrial Clusters for Supporting Industries –裾野産業のための産業クラスター開発と機能化に関する経験共有ワークショップ」がハノイで開催され、JICA研究所から細野昭雄シニア・リサーチ・アドバイザー(SRA)が参加しました。

APEC諸国は2012年閣僚会合において、域内の貿易発展と経済統合のために、能力強化やグッド・プラクティス共有を目指した取組を進めることに合意しています。本ワークショップはこの合意を受けて、裾野産業の産業クラスター開発に関する情報や経験の共有を目的として、ベトナム政府主催のもと開催されました。APEC諸国からの参加者に加え、OECDディベロップメント・センターや国連工業開発機構(UNIDO)、日本貿易機構(JETRO)などが参加しました。

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発表をする細野SRA

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細野SRA(左から二番目)と登壇者

細野SRAは、ケーススタディを共有するセッションに講演者として登壇し、“Experiences on Developing and Functioning Industrial Clusters for Supporting Industries – Recent Trends of Supply Chain and Supporting Industries: Driving Forces and Enabling Factors”と題したプレゼンテーションを行いました。細野SRAは日本の自動車産業を例に、近年のサプライチェーンとバリューチェーンのグローバル化傾向について説明し、メキシコと「アジアのデトロイト」ともされるタイにおける自動車産業の事例を取り上げました。これら事例を踏まえ、サプライチェーンの顕著なグローバル化に伴い、ソフトウェアや産業用モジュールの多様化など、裾野産業の産業構造に変化が起きていることを指摘しました。

セミナーではこのほか、ベトナム、フィリピン、インドネシア、タイ、台湾をはじめとする国々における経験が紹介され、参加者間での議論が行われました。その中では、包括的で持続可能な開発へのアプローチとしての産業クラスターの開発や、その類型化、多様なアプローチの重要性等が強調されました。

開催情報

開催日時:2014年9月11日(木)~2014年9月12日(金)
開催場所:ベトナム、ハノイ

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