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「人間」中心の開発を:スリン・ピッスワン氏へのビデオインタビューを掲載

2014.11.18

2014年10月1日から10月4日までの4日間、JICA研究所特別招聘研究員のスリン・ピッスワン氏が、パキスタンを訪問しました。その経験についてインタビューにお答え頂いたビデオを、研究所ウェブサイトに掲載しました。

【インタビュー】スリン・ピッスワン氏(JICA研究所特別招聘研究員)/「人間の安全保障と開発:パキスタン訪問から」
November18, 2014(Tue)


スリン氏は、ご自身がタイのイスラム教徒であるという背景から、アジア地域のイスラム社会の安定や平和に高い関心を持っています。また、人間の安全保障の視点を踏まえ、女性や子どもなど社会的弱者に配慮したインクルーシブな開発を重視しています。このことから、教育や職業訓練の分野で長年JICAが協力を重ねてきたパキスタン・イスラム共和国を訪問しました。

スリン氏は2014年11月14日、パキスタン訪問の報告をJICA本部にて行いました。スリン氏は報告の中で、パキスタンの地勢的な重要性に触れつつ、多様な民族・宗教と広範な国土を持つ同国が、その潜在的な開発可能性を活かしていくには、開発の「人間的側面」を十分考慮する必要があると述べました。そのためには、教育を中心とした「人材の育成」が何よりも重要であり、JICAは「人間」中心の開発を支援し、人間の安全保障の実現を後押ししていくべきであると提言しました。

あわせて、日本は多くのイスラム教徒を有するASEANと緊密な経済関係にあることに触れ、ムスリム社会の安定は日本にとって遠い問題ではなく、日本の経済や平和、ひいては人々の生活の安定に密接な問題であることを指摘しました。

ビデオの中では、このような提言や指摘についても触れられています。

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