緑の気候基金(GCF)の効果的な運用に向けて:須藤智徳主任研究員がKOICA研究員との共同論文を刊行

2015.01.06

2014年12月16日、須藤智徳主任研究員と韓国国際協力団(Korea International Cooperation Agency: KOICA)の上席研究員Eunkyoung Hong 氏が共同で執筆した論文「緑の気候基金の活用の強化にむけて(Enhancing Readiness Programs for the Green Climate Fund)」がKOICAのワーキングペーパー2014年3号として発刊されました。

開発途上国は気候変動の影響に脆弱であり、先進国よりも深刻なリスクに晒されています。途上国による温室効果ガス排出の削減や低減を促し、また、気候変動の影響に対する適応を支援するための緑の気候基金(Green Climate Fund: GCF)が、COP16の合意に基づき、2011年に設立されました。GCFは、途上国政府が仲介機関を通さずに直接基金にアクセスできる制度となっている点に特徴がありますが、基金へのアクセスにあたっては、適正な資金運用のための信用基準や、社会環境ガイドライン、セーフガード基準を満たすことが求められています。基金では、途上国の基準達成を支援する「準備プログラム」を定めていますが、本稿はこの準備プログラムと受益国のニーズを分析し、そのギャップを明らにすることを目的としています。その上で、GCFの効果的な運用に向けた5つの政策提言を示しています。

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本ワーキングペーパーの詳細やペーパーのダウンロードについては、研究所刊行物のページをご覧ください。

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