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Emerging Markets Forumの書籍刊行記念イベントで加藤理事らが議論

2016.05.17

新興市場を含め世界が直面する課題をハイレベルのリーダーの間で議論するEmerging Markets Forum(新興市場フォーラム、EMF)による書籍『The world in 2050: Striving for a just, prosperous and harmonious global community』の刊行記念イベントが2016年4月11日-12日、フランス・パリで開催されました。イベントには各国の政界、学界、産業界などの有識者、オピニオンリーダーが出席。JICAからは、加藤宏理事が「Beyond Growth: Achieving Sustainability 」のセッションに登壇し、議論をリードしました。

JICA研究所は書籍の作成に協力したほか、今回のイベントに先立って2015年11月に東京で開催されたEmerging Markets Global Forum 2015の開催にも協力しています。

書籍は、2050年までの長期経済成長予測と、この予測を踏まえて今後、行政や企業がとるべき政策や戦略を提示することを目的としています。世界経済情勢に影響を与え得る10のメガトレンド(注)を紹介したうえで、その動向や課題への対応策を、最新の研究や国際場裏の議論を踏まえて論じています。今回のイベントでは、2015年11月のEMF年次会合での議論を踏まえ、グローバルな視点に立った金融ガバナンスを確立させる重要性とその中でIMFが果たす役割や、経済成長を超えて社会の不平等解消や人々の幸福(well-being)の向上をいかに成し遂げるかについても議論が行われました。

発言する加藤理事(左端)

加藤理事が議長を務めた持続的な社会を構築するために何をなすべきかをテーマとしたセッションでは、オックスフォード大学のCameron Hepburn氏が執筆した気候変動対策の緩和策や適応策に関する章をバックグラウンドペーパーとして、ケニアのRaila Odinga元首相、ユーラシア開発銀行のDmitry Pankin氏、ラテンアメリカ商工会議所のIngo Ploger氏、ドイツ連邦議会のThomas Silberhorn議員が登壇し議論を行いました。

気候変動適応対策としての護岸ブロック=ケニア
(写真:久野真一/JICA)

(注)10のメガトレンドは次の通り。1. 人口動向、2. 都市化、3. 国際貿易、4. 金融のグローバル化、5. グローバル経済の変革、6. 中所得層の拡大、7. 天然資源、8. 技術革新、9. 気候変動、10. コミュニケーション技術革新

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