カナダのシンクタンク訪問で日本の開発協力の取り組みを共有—大野研究所長

2019.10.17

2019年9月20日、JICA研究所の大野泉研究所長はカナダのシンクタンク2カ所を訪問し、セミナーの開催や意見交換を行いました。

まず、グローバルガバナンスやテクノロジー分野を強みとするシンクタンクCenter for International Governance Innovation(CIGI)を訪問。内部セミナーが開催され、大野研究所長は「Japanese Development Cooperation in a Changing World」というテーマで発表しました。大野研究所長は「国際社会が転換期にある今こそ、日本は開発協力をソフトパワーとして世界の課題解決に貢献すべき」と述べ、新興国との三角協力、自治体や企業との連携、ナレッジ・パートナーシップなどの取り組みを紹介。また、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の成果や、自由で開かれたインド太平洋(Free and Open Indo-Pacific: FOIP)構想についても説明しました。会場からの質疑応答では、中国の「一帯一路」構想とFOIPとの関係、質の高いインフラに関する日本と中国の取り組み、新興国との連携などについて関心が寄せられました。

また、大野研究所長は、開発途上国の研究機関の能力強化や開発課題の解決に向けた研究を推進する研究支援組織International Development Research Center(IDRC)も訪問。ジーン・レベル総裁と面談し、JICA研究所が共同議長を務めた2019年のT20タスクフォースにおいて、IDRCが支援する研究者とポリシーブリーフの作成やサイドイベントの共催などを通して有意義な連携ができたことに謝意を表し、今後重視する研究領域などについても意見交換を行いました。

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