プロジェクト・ヒストリー『稲穂の波の向こうにキリマンジャロータンザニアのコメづくり半世紀の軌跡』発刊

2024.01.16

JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー 」シリーズを刊行しています。2023年12月には、同シリーズの『稲穂の波の向こうにキリマンジャロータンザニアのコメづくり半世紀の軌跡 』を刊行しました。

1961年の独立後、農業を軸に国家建設を進めるタンザニアは、世界各国に地域開発の支援を要請し、日本が担当したのが、本書の舞台となるキリマンジャロ州でした。1974年にキリマンジャロ総合開発調査が始まり、JICAはかんがい施設整備を含む農業開発事業を提案します。稲作支援の拠点となった同州のローア・モシ地区では、やがてかんがい稲作が爆発的に広まり、その支援は、1990年代中ごろには全国へと展開されていきました。そして、タンザニアのかんがい稲作(水田稲作)は、日本が主導する国際的な枠組みである「アフリカの稲作振興のための共同体(Coalition for African Rice Development: CARD)」立ち上げの基盤ともなりました。

コメの輸入国から東アフリカ随一の輸出国へと変貌を遂げたタンザニア。稲作支援プロジェクトの専門家として同国に赴いた著者の浅井誠氏が見た半世紀の軌跡がつづられています。

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