第8回土木技術者実践論文集研究発表会で根岸上席研究員が東部アフリカにおける貿易円滑化支援について発表
2026.06.26
2026年6月9日、JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)の根岸精一 上席研究員は、第8回土木技術者実践論文集研究発表会において、「JICAの東部アフリカにおける貿易円滑化支援での実践」と題して発表しました。本発表会は、地球規模で波及する諸問題の解決に向け、土木技術者の実践に関する研究成果や研究方法などを共有し、土木技術者の技術力向上を目指す目的で開催されているものです。
JICAによる東部アフリカでの貿易円滑化支援について発表したJICA緒方貞子平和開発研究所の根岸精一上席研究員
本研究は、徳織智美JICA国際協力専門員と小泉幸弘JICA長期専門家(カンボジア国公共事業運輸省物流改善実施能力向上プロジェクトチーフアドバイザー)と共同で実施されており、根岸上席研究員による発表では、東部アフリカ地域におけるクロスボーダー物流の改善に向けたJICAの取り組みを紹介。交通インフラや国境施設の整備などのハード面での支援と、税関近代化や貿易円滑化に向けたソフト面での支援を組み合わせた包括的なアプローチにより、地域統合と貿易円滑化を推進してきた経緯を説明しました。
具体的には、東部アフリカ地域の8ヵ国から構成される東アフリカ共同体(East African Community: EAC) 加盟国に対し、国境施設整備などの資金協力に加え、現地で効率的な越境手続きを進めるために必要な制度構築や人材育成を支援する技術協力を実施してきたことを紹介。隣接国の出入国手続きを一体化することで越境手続きの効率性を向上させる「ワン・ストップ・ボーダー・ポスト(One Stop Border Post: OSBP) 」の整備と運用支援により、例えばケニアからタンザニアへのナマンガOSBP国境での貨物滞留時間は、22時間47分(2014年)から10時間14分(2021年)へと約55%短縮された成果が出ていることを報告しました。
根岸上席研究員は、こうした成果を生み出すことができた理由として、①多様な政府関係機関を巻き込んだこと、②国境レベル、二国間レベル、地域内レベルでそれぞれ会議体を設け、多層的な意思決定・調整メカニズムを構築したこと、③EAC事務局との協働を通じてOSBPの運用に関する法制度やマニュアルの整備を支援し、多国間連携を推進したこと、④資金協力、技術協力、専門家派遣といった複数のJICAの協力スキームを駆使して補完・相乗効果を生み出したこと、を挙げ、今後への教訓として示しました。
また、連携性強化や貿易円滑化へのJICAの取り組みについては、以下からご覧になれます。
JICA緒方研究所では、今後も実務に根ざした知見の発信を通じて、開発協力の質の向上と知識共有に貢献していきます。
事業事前評価表(地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)).国際協力機構 地球環境部 . 防災第一チーム. 1.案件名.国 名: フィリピン共和国.
事業事前評価表(地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)).国際協力機構 地球環境部 . 防災第一チーム. 1.案件名.国 名: フィリピン共和国.
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