2024年10月に発刊されたLancet Commission on Investing in Healthによる報告書第3号「Global Health 2050: The path to halving premature death by mid-century 」をJICA緒方貞子平和開発研究所（JICA緒方研究所）で翻訳し、日本語版を発行しました。この報告書には、JICA緒方研究所の牧本小枝主席研究員（当時）が参画しています。また、JICA緒方研究所は、共著者である東北大学の押谷仁教授の参画も支援しました。

Lancet Commission on Investing in Healthは、世界各国の主要な経済学者とグローバルヘルスの専門家からなる委員会として2012年に設立されました。2013年に最初の報告書「Global health 2035: a world converging within a generation 」が、2018年に報告書第2号「Alma-Ata at 40: reflections from the Lancet Commission on Investing in Health 」が発刊されています。

第3号となる今回の報告書では、地政学的な緊張の高まりや気候変動、パンデミックの脅威といったさまざまな課題に直面しながらも、保健医療への重点的な投資により、乳幼児の死亡や70歳までの早期死亡を2050年までに50％減少させることができるなど、今世紀半ばまでに人類の福祉を劇的に向上させることが可能であると結論づけています。

ディーン・T・ジェミソン、ローレンス・H・サマーズ、アンジェラ・Y・チャン、オマル・カルソン、ウェンフイ・マオ、オーレ・F・ノルハイム、オソンジュ・オブジ、マルコ・シェーファーホフ、デビッド・ワトキンス、オルソジ・アデイ、ジョージ・アリーン、アラ・アルワン、シュチ・アナンド、ルース・ベラチュ、セス・F・バークレー、ステファノ・M・ベルトージ、サラ・ボロンゲイタ、ドナルド・バンディ、フラヴィア・ブストレオ、マルシア・C・カストロ、シミアオ・チェン、ヴィクトリア・Y・ファン、アヨダモプ・ファウォー、リチャード・フィーチェム、リア・ゲブレメディン、ジャヤティ・ゴシュ、スー・J・ゴールディ、エドアルド・ゴンサレス・ピエル、ヤン・グオ、サンジーブ・グプタ、プラバート・ジャー、フェリシア・マリー・ノール、マーガレット・E・クラック、クリストフ・クロウスキ、ゴードン・G・リュー、牧本小枝、アワド・マタリア、レイチェル・ヌージェント、押谷仁、アリエル・パブロス・メンデス、リチャード・ピート、ニーラム・セクリ・フィーチェム、スリナート・レディ、ニスリーン・サルティ、ヘレン・サクセニアン、ジャスティナ・セイ・オラジデ、アグネス・スーキャット、ステファン・ヴェルゲ、アルマン・ジマーマン、ギャビン・イェーミー