『Knowledge Creation in Community Development: Institutional Change in Southeast Asia and Japan』

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Knowledge Creation in Community Development: Institutional Changes in Southeast Asia and Japan

先進国・開発途上国を問わず、生活の質(QOL)に影響を及ぼす社会的な課題が増大するなか、この課題を解決するためには、人々がコミュニティーの中で協調し、革新的かつ効果的な新しいアプローチを見いだすことが重要です。

本書は、それぞれ異なる目的や関心、価値観を持つ多様な利害関係者が協力しながら社会課題を解決していく手段として、コミュニティー開発におけるリーダーシップとマネジメントの新たなパラダイムについて論じています。そして、どのように利害関係者の多様性をまとめ、共通の目標に向かって新たな知識を創造するために協調を導くか、という問いに答えます。

ケーススタディーでは、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムなどのASEAN諸国や日本におけるコミュニティーの社会課題を解決するために、リーダーたちがどのような取り組みを行ったか事例を紹介します。このプロセスを通して、人々の考え方は変化を遂げ、「ソーシャル・イノベーション」と呼ばれる新たな物事の進め方を創造していきます。言い変えれば、コミュニティー開発とソーシャル・イノベーションは、多様な利害関係者と新たな関係性を築くことにより人々の考え方や行動を変え、新たな価値を共に生み出すことであり、そのプロセスこそ、ソーシャル・イノベーションの鍵であると本書は述べています。

本書は、2013年3月から2015年9月にかけて、国際協力機構(JICA)、政策研究大学院大学(GRIPS)、一橋大学大学院国際企業戦略研究科、並びにインドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの主要政策研究機関が共同で行ったプロジェクト「東南アジア型組織経営モデル研究(Case Study and Modeling of Organization Management in Southeast Asia)」の成果物です。このプロジェクトに基づき、本書と同時にもう1冊の書籍『Knowledge Creation in Public Administrations: Innovative Government in Southeast Asia and Japan』も出版されています。

編者
廣瀬 文乃、 松永 正英、 野中 郁次郎、 横道 清孝
発行年月
2017年10月
出版社
Palgrave Macmillan
言語
英語
ページ
236ページ
関連地域
  • #アジア
ISBN
978-3-319-57480-6 (Hardcover)
978-3-319-57481-3 (eBook)