No.14 Is the Green Revolution in Sub-Saharan Africa a Fertilizer and Seed Revolution? The Impact of Training and Free Distribution of Fertilizer and Seeds on Agricultural Productivity
JICA緒方研究所について
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アジアにおける緑の革命は「近代品種と化学肥料の革命」と考えられてきた。しかし、近年アフリカで緑の革命を起こすためには、近代品種と化学肥料に加えて、水及び作物管理のための栽培技術の普及が重要であることが認識されつつある。そのような状況においては、農業技術研修が農業生産性の向上にとって重要な政策となるだろう。本研究はランダム化比較実験を用いてコメの農業技術研修と少量の化学肥料と種子の無料配布の効果を検証する。その結果、技術研修を受けた農家は近代品種及び栽培技術をより多く採用し、籾米の単位面積当たりの収量、所得、利潤が増加した。それに対して、肥料と種子の無料配布を受けた農家は、近代品種の採用を増やすものの、その他の技術や生産性は向上しなかった。このことは技術研修が技術採用と生産性の向上にとって重要であることを示唆している。また技術研修を受けた農家は介入を受けなかった農家に技術の情報を伝えているが、無料配布を受けた農家からは情報の伝達は起こらなかったという結果も得られた。
キーワード:技術採用、農業生産性、農業技術研修、肥料と種子の無料配布、サブサハラ・アフリカ、タンザニア
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