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No.23 Occupational Credentials and Migrants’ Return Aspiration: Evidence from the Foreign Elderly Care Workers in Japan

  • #ディスカッション・ペーパー

労働集約型産業などに従事する一時的移住者(出稼ぎなどを目的とする外国人労働者)は、受入国や母国の経済成長や労働市場への貢献が期待される一方で、彼らの母国への帰国動機は曖昧である。多くの決定要因が検討される中で、とりわけ、スキルの証明としての職務資格が移住行動にもたらす効果について調査する必要がある。本研究では、日本で介護分野に従事する外国人労働者から収集した一次データを用いて、外国人労働者が母国や受入国で保有し、技能のシグナルとしての機能を果たす職務資格が、帰国意向にどのような影響を与えるか定量的に分析した。その結果、母国における職務資格を有する外国人労働者は、そうではない外国人労働者と比べて、より早く帰国を検討している傾向があることがわかった。この結果は、労働市場の研究におけるシグナリング効果に関する議論と一致するものであり、職務資格は一時的移住者の帰国行動における重要な要因の一つとして機能していることを示唆している。

キーワード:帰国, 移民, 職務資格, 高齢者介護, 日本

著者
中村 信之、 鈴木 綾
発行年月
2024年8月
言語
英語
ページ
27
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #人の移動と難民
研究領域
経済成長と貧困削減