No.37 Human Security and Disaster in Rural Japan: Reflections from the 2020 Kyushu Floods
JICA緒方研究所について
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本ディスカッション・ペーパーは、人口減少に影響された日本の地域コミュニティが、災害発生時にどのような課題に直面しているかを考察している。人間の安全保障、災害、地域コミュニティの相互作用を提示し、地域コミュニティが経験する固有の脆弱性と不安に焦点を当てる。人間の安全保障のアプローチに基づき、複合的な危機に直面した地域コミュニティの人々の保護とエンパワメントについての示唆を探究する。筆者は、令和2年7月豪雨を事例として扱い、特に大きな被害を受けた球磨村(熊本県)で、災害者の個人的な経験と村の復興に関する課題を調査した。本研究は、人間の安全保障の普遍性、地域の社会文化的および人口的な文脈を考慮に入れた戦略立案の重要性、また、地域の複雑で相互に関連する課題に対処するための包括的なアプローチの必要性を示している。
キーワード:人間の安全保障、 農村社会、災害、球磨村(熊本県)、令和2年7月豪雨
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