No.49 Risks and vulnerabilities among women in internal migrant households in India in the context of the COVID-19 pandemic: Strengthening the social protection floor through a gender perspective
JICA緒方研究所について
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インドは世界でも有数の国内移民人口を抱えており、その多くが短期的・季節的な移動に従事している。インドのCOVID-19パンデミックの発生により、人々の生命と生活に深刻な影響が生じ、特に下層階級の国内移民世帯は、前例のない危機に対処するという最も困難な課題に直面した。コロナ禍における国内移民世帯の困難を描いた研究は多数存在するが、こうした世帯に暮らす女性の脆弱性や、社会保障制度が彼女たちの危機克服にどのように寄与したかを検討した研究は限られている。本研究は、国内移民世帯に暮らす女性が直面する具体的なリスクと脆弱性を明らかにし、彼女たちに対する社会保障政策の課題を浮き彫りにすることを目的とする。質的調査手法を用い、国内移民の送り出し地域であるビハール州および受け入れ地域であるデリーのスラムに暮らす成人女性から一次情報を収集した。調査の結果、パンデミックは既存のジェンダー不平等をさらに深刻化させ、女性の主体性や経済的・社会的・家庭的・政治的状況における脆弱性を悪化させたことが示された。今後の社会保障政策においては、危機時およびその後において女性が最大限の支援を受けられるよう、ジェンダーに配慮した制度設計が不可欠である。
キーワード:Covid-19、国内移民、ジェンダー、リスクと脆弱性、社会的保護