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No.18 Translative Adaptation of Foreign Skills Formation Models ―Enhancing the Hands-on Approach for Co-creative Partnerships―

  • #ポリシー・ノート
  • 産業開発において、開発途上国は、もともと先進国向けに設計された技能形成などのモデルを、自国の経済的・社会的・制度的文脈に合わせて調整するという課題にしばしば直面する。これは、異なる文化的・制度的環境でモデルや概念を適用すると、その意味が変化し得ることによるもので、「翻訳的適応(translative adaptation)」の重要性を示している。
  • 「翻訳的適応」には、学習、適応、スケールアップという3つの相互に関連するプロセスが含まれる。5つの事例分析からは、このプロセス全体を通じて、強いオーナーシップといったマインドセットが重要であることが確認された。また、「翻訳的適応」の進捗度は、現地カウンターパートが、適応プロセスを継続させるために重要な要因をどの程度経験しているか、または習得しているかによって異なることも明らかになった。これらの要因には、(i) 自己学習・相互学習、(ii) 建設的な意見衝突や健全な競争、(iii) 初期段階からの政府の関与とイノベーション、が含まれる。
  • 現地の特性を深く分析した上でのハンズオン型の開発協力は、「翻訳的適応」を促進する可能性が高い。しかし、必ずしもカウンターパートが「翻訳的適応」の3つの段階全てを経るわけではない。ハンズオン型アプローチを強化するためには、(i) 公式・非公式の学習機会を提供すること、(ii) プロジェクト実施を通じて柔軟な介入戦略を採用すること、(iii) カウンターパートと専門家の間で生じる意見衝突を受け止めつつ調整すること、(iv) 小さな成功体験を生み出すようなプロジェクト活動を設計すること、(v) 相互学習と実践コミュニティーを促進すること、の5つの施策が推奨される。
著者
森 純一、 大野 泉、 山田 実
発行年月
2026年1月
ページ
7ページ
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #教育
  • #民間セクター開発
  • #日本の開発協力
研究領域
開発協力戦略
研究プロジェクト