『アフガニスタンに平和の礎を:人々の生活再建に奔走する日本人たち』

  • #プロジェクト・ヒストリー

『アフガニスタンに平和の礎を:人々の生活再建に奔走する日本人たち』

2001年の米国同時多発テロ以降、アフガニスタンにおける新しい国づくりプロジェクトを国際社会が一丸となって支援する中、日本もこれまで培った経験や知識を生かした支援を続けています。アフガニスタンでは、多くの日本人が時には身の危険さえ冒しながら現地の人々の生活再建や復興・開発支援のために奔走しています。本書では、彼らが日々どのような活動をし、苦労の末にどのような成果をあげてきたのか事例を紹介しながら、アフガニスタンへの支援全体としてとらえ直すことを試みています。

本書の発行のため、JICA研究所ではプロジェクト・チームを作り、日本政府や民間企業の関係者、NGOスタッフ、国際機関やJICAの職員など、様々な立場でアフガニスタンの現場に足を踏み入れた方々の体験や情報を収集してきました。それらの情報をもとに、アフガニスタン支援の全体像を具体的な形で再構築し、支援開始初期の緊急的な人道支援から、新しい国家の行政機構をゼロから立ち上げるための支援、生活基盤の安定を目指した支援、アフガニスタンの未来を支える人材の養成など、幅広い活動を紹介しています。また、1970年代に日本が行った支援の成果が20年以上経った今でも生き続けているというエピソードがいくつか登場し、時代を超えて国づくりを支える「人財」とインフラという、人を通した支援の重要性を再認識させられます。

本書は、JICA研究所の「プロジェクト・ヒストリー」シリーズ第7弾として発刊されました。
丸善出版株式会社のウェブサイトほか、書店、主要オンラインブックストアにてご購入いただけます。

<トップページにある画像について>
日本の援助によって1973年に建設され、今もカンダハルに残る高架水槽(2005年5月撮影)。高架水槽の脇に見えるのは、ソ連侵攻時代に据えつけられ、給水先の市街地を威嚇していた砲台代わりの戦車と思われる。(写真提供:牛木 久雄)。本書149ページより。
カブール、カンダハル、ヘラート、マザリシャリフ等では、1960年代から日本の技術協力や円借款によって水道整備が進められた。その頃に整備された施設や、日本人の指導を受けた技術者は今もアフガニスタンに残されている。

著名
JICA研究所アフガニスタン・プロジェクト・チーム
発行年月
2013年6月
出版社
丸善出版株式会社
ページ
274ページ
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #平和構築
研究領域
平和構築と人道支援
ISBN
978-4-86345-167-4