13,000キロを飛び越えて!ガボン派遣中隊員とインターン生のオンライン交流会

2022年12月13日

ガボン派遣中の神前さんの発表スライド

 JICA関西では、今年度も大学生のインターンシップを受け入れています。今回はそのうち5名の大学生が、アフリカ中央部のガボンにJICA海外協力隊として派遣中の神前駿太(こうさき しゅんた)さんとオンライン交流を行いました。
神前さんからは、コミュニティ開発という職種で水産事業に取り組んでいる活動の様子や、ガボンの文化にどっぷり浸かった暮らしについてお話をしていただきました。
また、神前さんはJICA関西でインターンシップをされた経験もあり、キャリアパスについても参考になるお話が聞けて、大変有意義な交流会になりました。

参加されたインターン生からの感想文をご紹介します。

参加したインターン生の感想

大学インターン生とのオンライン交流会の様子

○海外協力隊の活動報告はもちろん、現地での生活、協力隊を志したきっかけや今後のキャリアパスについても、深く知ることができました。特に印象に残ったのは、活動の進め方です。神前さんはアンケート調査を通して、水産事業の実態を理解し、その上で、課題を解決するために漁師のための漁業組合を設立しました。この取り組みを通じて、現状を把握したからこそ、最適な方法で課題を解決することができるのだと学びました。
発表全体を通じてJICA海外協力隊は、国際協力の実態を経験することはもちろん、現地での課題解決にも直接貢献することができると実感しました。

○コロナ禍の待機期間を経ての渡航ということで、一度得たチャンスを諦めない姿勢に胸を打たれました。特に、学習中のフランス語で、現地の人に漁業組合創設の意義を訴えたエピソードが印象的です。私は就職活動をする中で、新卒で就職するレールを外れることに不安を持っていましたが、自分が本当にやりたいことにチャレンジみようと思いました。

○新卒でそのまま協力隊に進んだり、今後はJPO(Junior Professional Officer/ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)やUNV(United Nations Volunteer/国連ボランティア)などの国際協力に携わる仕事をしたいといったお話は、自分が描くキャリアとそっくりで具体的な流れがイメージ出来ました。現在現地に行かれている協力隊員の方とお話出来ること自体もなかなかない機会なので、とても参考になりました。

○お話を聞けたことで、自分も挑戦する気持ちをもっと持とうと思うことができました。慣れない土地と専門分野ではない仕事の中で、自分の経験からできることを見つけ出し工夫をしながら活動されていること、またそれを楽しんでしていることがとても印象的でした。

○ガボンでの違法漁業を背景として限りある水産資源が整備されていない状況を、漁業組合の設立などによって、制度づくりを強化するために現地の人と密接にコツコツと取り組んでいる神前さんの活動に心打たれました。現地の人々と課題を共有、そして漁業組合の設立をするには、まずは現地の人々とお互いを知り合い尊重し合いながら取り組んでいく必要があり、神前さんが相手の気持ちを汲み取りながら全力でそれらに取り組んでいることが伝わってきました。ガボンに来てまだ1年半ほどなのに現地料理を作るなど現地の暮らしに適応しているのもすごいと思いました。私自身協力隊に小学生のころから関心があるため、派遣される機会がある際は、神前さんのような現地の人々と信頼関係を築く努力をし、よりよい環境を現地の人々と協力して作りあげられる力強い人間になりたいと思いました。また、今回の交流会を通して、ガボンや水産業の整備方法などについて学ぶことができ大変勉強になりました。