関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part23-【大阪府】

スタッフより一言:
神前駿太さんは、大学院2年生時の2019年8月にJICA関西市民参加協力課でインターン生として市民参加事業に携わり、大学院修了時にJICA海外協力隊に合格しました。当初、2020年3月には、ガボンに派遣される予定でしたが、新型コロナ感染症拡大により約1年間、日本国内で待機することになり、待機中はこれからの派遣に備え、フランス語の自己学習を行うなど自己研鑽に励んでおられました。また日本に滞在するベトナム人技能実習生および留学生2名に対して、オンラインを通した日本語学習の支援活動を行うなど、待機中の時間を有効に活用されていました。その後、時を経て、2021年3月に派遣されました。2023年3月までガボンで活動予定です。

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配属先の同僚と神前駿太さん(右)

氏名:神前 駿太
出身地:大阪府
隊次:2019年度3次隊(2021年3月から派遣)
職種:コミュニティ開発
JICA海外協力隊参加のきっかけ:
東日本大震災時の世界各国からの支援に感銘を受け、いつかその国の方々に恩返ししたいという想いから国際協力の道を志す。

現在の活動

任地に着任し約8ヶ月という時間が過ぎました。現地での生活や言葉にも慣れてきたこともあり、活動にも今まで以上に力を注ぐことができるようになってきました。着任後行ったアンケート結果をもとに配属先と話し合い、今後の活動は主に以下の2つの活動に注力することになりました。

1.任地で漁業を営む漁師と配属先のさらなる協働

配属先と各漁業者の密な連携・協働に困難が生じているが故に、漁獲物等の水産記録が十分に集めることが難しいなどの課題がいくつかあります。
漁師の人々と配属先がさらなる連携をはかるため、ミーティングを行いました。ミーティングの内容は、昨年行なったアンケートの結果報告およびアンケートから見えた課題の共有です。そして、今後お互いにさらなる連携をはかるためにはどのような活動が必要なのか意見交換を行いました。

2.任地に存在するマルシェ(市場)の活性化

マルシェを活性化させることが地域活性・特産物の販路拡大に繋がると考えています。
現在マルシェでは販売する商品の陳列が少ない、販売方法がわからない、集客のための仕掛け作りが十分でないなどの課題を抱えています。
そこで、はじめに商品のより良い販売方法について女性グループへ紹介しようと考えています。商品販売にあたりまずは現地農業局から簡易的なプランテーションを教わり、収穫した農作物をマルシェで販売するロールモデルを女性グループへ紹介する予定です。また、ただ商品を陳列するだけでなく日本の市場のように「大きさ」・「重さ」などそれぞれの商品を分類し、見た目がわかりやすく綺麗な販売方法を女性グループとともに作っていこうと考えています。
その他に、これまではそれぞれが個々で販売するという形態であったものを、任地の漁業組合から水産事業発展に意欲的な女性数人がマルシェ運営の担当者として常駐する案を検討しています。今後マルシェ運営の女性や該当組合とともに、研修などを通して連携や協働をはかり、マルシェを活性化させる予定です。今後の寄稿文でも、随時マルシェの変化をお届けいたします。ぜひチェックしてください!!

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配属先と漁師によるミーティング

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活動地域に存在するマルシェ(市場)