「地域有識者懇談会」(第5回会合)開催概要

1.日時

2019年6月6日(木)10:00~12:00

2.場所

JICA北海道(帯広)会議室

3.出席者

  • 委員:有塚利宣委員、奥田潔委員、川田章博委員、前田正明委員
  • JICA外部からの参加者:武田光史 帯広商工会議所産業振興部 部長、三品伸幸 帯広市市民活動部 親善交流課 課長、舛川正晃 帯広畜産大学 国際・地域連携課 課長
  • JICA:加藤宏理事、阿部裕之国内事業部次長(計画担当)、斉藤顕生JICA北海道所長、沢田博美JICA北海道(帯広)代表、高野晋太郎副代表、長澤秀行地域連携アドバイザー、木村聖調査役

4.議事概要

JICAから、近年強化している多様な関係者との結節点としてJICAの国内拠点が果たす役割や、地方創生に貢献している他地域の事例、及びJICA北海道(帯広)の2018年度の事業実績や2019年度の計画について報告した。また、草の根技術協力事業の実施団体のひとつである帯広商工会議所より、2019年1月まで実施した「フードバレーとかちを通じた地域ブランドとハラル対応による産業活性化および中小企業振興プロジェクト」によるタイとマレーシアでの成果をご紹介頂くとともに、新たに採択された「Kedah FOOD VALLEY推進による地域活性化プロジェクト」を通じ期待される日本、マレーシア双方のWin-Winの関係をご紹介頂いた。その後の意見交換にて出された主な意見は以下のとおり。

(1)JICA開発大学院連携

(委員)

  • JICAの研修員と接する際には、研修コースのテーマに限定せず、日本全体の発展の歴史について話題に上がることも多い。JICA開発大学院連携の共通プログラムとしてご紹介のあった日本理解プログラムについては、帯広で多く受け入れる研修コースの中にも含めてもよいのではないか。

(2)多様な関係者との結節点としてJICAの国内拠点が果たす役割

(委員)

  • 帯広にJICAの拠点ができて20年余りが経ったが、JICAの存在が地域に定着しているとともに、多くの関係者のプラットフォームとしての役割も果たして頂いていると感じている。こうした役割を良い形で続けていくためにも、次のステップに進むためにも、各プログラムを単体で実施するのでなく、複数のプログラムを組み合わせた事業が効果的かと思料する。
  • これまでの取組みを発展させることも重要であるが、地域の中で裾野を広げることも重要だと考えている。本日ご紹介頂いた各種取組みに関係する方々とは違い、まだそこまで踏み出すことの出来ていない方々を見出していくのが重要であり、そのためには今までとは違ったアプローチが必要かと思われる。平成の時代に地域の関係者とスムーズに物事が進められる環境が整ったと感じているため、こうしたプレーヤーの発掘のためにも、素朴な関心を喚起するワークショップのような取組みも一考に値するのではないか。

(JICA)

  • 裾野の拡大に向けたアプローチについて、まずは海外も含め関係者との交流の場を増やしていくことで、留学やビジネス等の展開につなげる等、今後具体策を検討したい。

(以上)