「地域有識者懇談会」(第6回会合)開催概要

新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期しておりました今年度の有識者懇談会については、感染拡大防止のため、会合形式による開催を見合わせ、委員の皆様との個別での面談に替えて実施いたしました。

1.面談時期

2020年10月14日~20日

2.面談者

  • 委員:有塚利宣委員、奥田潔委員、川田章博委員、前田正明委員(五十音順)
  • JICA:沢田博美JICA北海道(帯広)代表、安藤岳洋職員

3.議事概要

JICAから、JICA北海道(帯広)の2019年度の事業実績や2020年度の計画・新型コロナウイルス対応を含む現状について報告した。並びに、近年強化している、地方創生・地域振興への貢献のためにJICAの国内拠点が果たす役割や取り組みの事例、地域の外国人材および多文化共生社会作りの支援についても説明した。その後の意見交換にて出された主な意見は以下のとおり。

(1)withコロナ、ポストコロナ下における研修事業の在り方

(委員)

  • 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う研修員の来日中止によって、オンラインを活用した遠隔研修を実施した上で、後年度に来日し本邦研修を行うことについては、学習効果の向上に繋がるのではと思料する。コロナ後も、オンラインと対面による現場での学びの利点を共に生かしながら、より良い研修の在り方を検討するのがよいのではないか。

(JICA)

  • 今後の研修事業の在り方については、今年度の新しい研修方法の効果・課題も確認しながらより良い形を模索したい。

(2)地域の国際理解を促進するための取り組み

(委員)

  • 昨年度の有識者懇談会にて、地域の中で国際協力・国際理解の裾野をより広げることが重要との意見が交わされ、畜大牛乳での広告やJR帯広駅での展示等、市民に向けたPRの強化などの取り組みがなされているのはよいこと。さらなる裾野拡大のためには、市民の関心も高い“食”を活用するのが良いのではないか。途上国の食べ物紹介、十勝の食材を活用した途上国のメニューの提供等、自治体等で実施するイベントとも連携して行えるのではないか。

(JICA)

  • コロナウイルスの状況も鑑みつつ、裾野拡大に向けた更なる取り組みについて、今後具体策を検討したい。