【JICA海外協力隊】訓練生4名が上士幌町でまちづくり事業に奮闘!

9月15日、JICA海外協力隊訓練生4名がJICA北海道センター(帯広)を訪問し、上士幌町での活動内容や派遣先での活動についての意気込みを語ってくれました。

2020年9月24日

上士幌町のまちづくり会社「生涯活躍のまち かみしほろ」にて長期研修

分析の魅力を紹介(田中さん)

MY-MICHI PROJECTを紹介(渡邉さん)

右から田中さん、中山さん、渡邉さん、瀬谷さん
訓練生の皆さんへ沢田代表(左)よりコメント

上士幌町で長期研修を行っているのは、田中亮さん、中山舞子さん、渡邊史也さん、瀬谷知啓さんの4名です。4名は2020年度1次隊としてそれぞれの赴任国への派遣が決定していますが、世界的な新型コロナウイルス感染症の影響により延期となっています。現在は国内での特別派遣前訓練として上士幌町のまちづくり会社「(株)生涯活躍のまち かみしほろ」が実施する、「MY-MICHI PROJECT(マイミチプロジェクト)」に参加しています。「MY-MICHI PROJECT(マイミチプロジェクト)」とは、道内外の若者を対象に、町内で働き、遊び、学ぶことを通して、自分は何をしたいのか、どう生きていくのかを探る滞在型の体験プログラムです。

彼らは実際に上士幌町に滞在したことで、「子育て支援制度や体験住宅の充実など移住しやすい環境」「市街地がコンパクトで生活しやすい」「人があたたかく、移住者を好意的に受け入れてくれる」「豊富な自然を密着して味わえる」「挑戦しやすい資源や環境がある」など、まちの魅力を実感したとのこと。これらの上士幌町の魅力は、とくに都市部の若者が感じているような社会の問題を解決できる力があると話します。都市部では人と人との関わりが希薄であること、少子高齢化で消滅自治体が出てくること、子育てにお金がかかること等により「若者の未来が見えにくい」状態となっています。そこで、上士幌町の体験型住宅で毎日を過ごし、人と直に接することで、生きていくうえで本当に必要な力を感じ取る場を提供できないかと考え始まったのがこの「MY-MICHI PROJECT(マイミチプロジェクト)」です。

訓練生4名は11月下旬まで、自らモニターとしてシェアハウスや体験住宅に暮らしプログラムに参加しながら、広報活動のための記事作成やパンフレットの配布、SNSのコンテンツ作成などを行います。田中亮さんは上士幌町での活動について、「海外協力隊に応募したのも、先の見えない中で問題解決をしながら自分の力で未来を切り開いていきたいと考えたから。このプロジェクトは自分の希望にもぴったりのものと感じた。ここで得た経験を協力隊の活動でも生かしたい」と話しました。

~4名のJICA海外協力隊員訓練生の紹介~

【田中 亮さん】
■出 身:茨城県
■派遣国:カンボジア
■職 種:水質検査
■派遣中の目標・やりたいこと
分析の魅力を伝える/カンボジアの家庭料理を覚える/上士幌でけん玉を習得してカンボジアで広める 等

【中山 舞子さん】
■出 身:千葉県
■派遣国:インド
■職 種:経営管理
■派遣中の目標・やりたいこと
地元住民と仲良くなる/インド料理のレシピを100以上集める/インド舞踊を習う/数値化ができる利益を生み出す 等

【渡邉 史也さん】
■出 身:茨城県
■派遣国:マレーシア
■職 種:日本語教育
■派遣中の目標・やりたいこと
教科書ではない自然な日本語を教える/現地の文化に触れ、知見を広げる/たくさん遊ぶ 等

【瀬谷 知啓さん】
■出 身:栃木県
■派遣国:エクアドル
■職 種:環境教育
■派遣中の目標・やりたいこと
ご近所さんと仲良くなる/ガラパゴス諸島に行く/現地民の自然に対する考え方を学ぶ 等