【JICA理事長賞】第16回理事長賞のオンライン表彰式を開催しました

JICAでは、毎年、国際協力事業を通じて開発途上国の人材育成や社会・経済発展に多大な貢献をされた個人・団体に対し、その功績を讃え、表彰しています。第16回を迎える今年度、道東地域からは帯広市川西農業協同組合、士幌町農業協同組合の2団体に「JICA理事長賞」を授与することが決まり、10月15日(木)にオンラインで表彰式が開催されました。

2020年10月30日

帯広市川西農業協同組合

有塚利宣 代表理事組合長(映像教材「十勝農業、リーダーの系譜~受け継がれる開拓精神」より)

授賞式は初のオンライン開催で行われました

沢田代表(左)より表彰状と記念品を贈呈

 帯広市川西農業協同組合はJICA北海道センター(帯広)から参加しました。同組合は30年以上にわたり、JICAの研修員に対する視察や講義にご協力いただきました。農協の役割や運営体制、から長芋の台湾輸出等の成功事例等まで、幅広いテーマでの知見・経験は、農民の組織化が進んでいない各国の研修員にとって、彼らの目指すべき将来像として刺激を与えモチベーションを高めることに繋がっています。また、有塚組合長は当センターの「地域有識者懇談会」の委員として協力いただいているほか、2020年には十勝地域の農業の発展の歴史をまとめた映像「十勝農業、リーダーの系譜~受け継がれる開拓精神」において語り部としても出演いただきました。

 授賞式には有塚組合長、石山参事が出席。有塚組合長は、受賞に際し、「はじめは研修について分からない中で試行錯誤しながら進めてきた。ここまで続けてきての受賞は大変嬉しく思う。」と述べました。また、今後については、「JICAの開発途上国の支援と十勝農業の開拓精神は通じる部分が大きい。今後も研修員とは互いに学び合っていきたい。」と語られました。今後とも、引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。

帯広市川西農業協同組合実績
・研修員受入事業 視察・講義受け入れ
1990年~現在 79コース以上、88ヵ国720人以上
・地域理解プログラム(開発大学院連携)映像「十勝農業、リーダーの系譜~受け継がれる開拓精神~」の作成およびプログラム実施に対する協力

士幌町農業協同組合

國井浩樹 代表理事組合長

授賞式は初のオンライン開催で行われました

沢田代表(右)より表彰状と記念品を贈呈

 士幌町農業協同組合は士幌町の農協本部事務所から参加しました。同組合も30年以上にわたり、JICAの研修員受入事業にご協力いただきこれまで累計91ヵ国延べ530人以上の研修員が士幌町農業協同組合で学びました。さらに「十勝農業、リーダーの系譜~受け継がれる開拓精神」の作成にもご協力いただき、同組合の活動を飛躍させた第3代組合長、太田寛一氏の話を通じ、地域の農業の発展における農協の役割、農民との信頼関係構築、またリーダーのあり方等、研修員に多くの学びを与えていただきました。
 授賞式には國井代表理事組合長、西田管理部長が出席。國井組合長は受賞について、「JICA理事長賞の受賞は長年の協力が評価された結果で誠に光栄なこと。これからも社会貢献に資する活動を続けていきたい。」と述べました。また士幌町内にも技能実習生等外国人材の数が増えていることもあり、「引き続きJICAと連携し士幌町の農業の発展にも努めていきたい」と語っています。その他、草の根技術協力事業や一村一品の研修等でJICA事業との接点の増えつつある士幌。長年のご協力に感謝しつつ、引き続きのご協力をお願いいたします。

士幌農業協同組合実績
・研修員受入事業 視察・講義受け入れ
1987年~現在 60コース以上、91ヵ国530人以上
・地域理解プログラム(開発大学院連携)映像「十勝農業、リーダーの系譜~受け継がれる開拓精神~」の作成およびプログラム実施に対する協力