【JICA開発大学院連携】地域理解プログラム「十勝農業の発展を学ぶ」を行いました!

2021年3月12日(金)、JICA北海道(帯広)において、帯広畜産大学で学ぶJICA長期研修員(留学生)、マダガスカルのラザさんとコモロのファヤッドさんを対象に、地域理解プログラムを行いました。

2021年3月30日

地域理解プログラム「十勝農業の発展を学ぶ」

マーシャル教授による説明

会場の様子

JICAでは、途上国の発展を後押しするため、国の未来のリーダーとなるJICA研修員らに向けて、欧米とは異なる日本の近代化経験や戦後の開発経験などを伝える取組を幅広く推進しています。本プログラムはその一環として、JICA北海道(帯広)と帯広畜産大学が協働し実施しているものです。
「十勝地域の農業発展の歴史や各アクターが果たした役割等を学び、自国の地域開発における課題解決について考える」ことを目的としたこのプログラムは、今年度は密を避ける観点から、会場参加者を留学生2名に加え、ファシリテーター役のマーシャル教授(帯広畜産大学)、JICA北海道(帯広)センタースタッフ約8名とし、遠隔システム(teams)で会場の様子を配信し、全てのJICA北海道(帯広)スタッフがライブ視聴できるよう実施しました。

【留学生の発表内容】
各国における農業の重要性、その付加価値、及びインフラ未整備、気候変動等の課題が述べられ、対応策等について意見、情報交換がなされました。
映像教材では、かつて貧しかった十勝地域が苦難を乗り越え、今日の発展を遂げた要素として、「リーダーシップ」、「共働」、「付加価値化」などのポイントが説明され、今日の途上国の発展にもつながる知見として、彼らの学びに繋がりました。

研修員の発表

質疑応答

【留学生からのコメント】
・2時間という短い時間であったが、非常に有意義なプログラムであった。
・ビデオから、農業活動をより成功させるためには、協同組合としての活動が重要であり、そのことが精神的にも作用することを学んだ。
・農業協同組合を設立し、より多くの利益を得るための販路や製品加工について学びたい。
・今後自国の農業発展に向けた取り組みを行うために、さらに自国で実現可能な事例の検証を行い貢献したい。

帯広畜産大学のマーシャル教授により講義内容の意義が会場参加者と共有され、活発な意見交換が行われました。彼らが、本プログラムや留学中に得た学びを胸に、知日派・親日派のトップリーダーとして活躍してくれることを期待いたします!