【開催報告】JICA北海道(帯広)25周年記念イベントを釧路で開催!

JICA北海道(帯広)は、1996年4月に帯広市の都市公園「帯広の森」内に道東地域の拠点としてオープンし、今年で25周年を迎えました。このたび、当センターの25周年を記念し、これまで連携を強化してきた釧路地域においてJICAの活動を紹介するイベントを、釧路国際ウェットランドセンターと合同で実施しています。今回はイベント第1弾、第2弾の開催の様子をレポートします。

2021年11月15日

第1弾「釧路×湿地×国際協力」展

【画像】9月14日(火)から9月21日(火)まで、釧路市中央図書館7階展示室にて、「釧路×湿地×国際協力」展を開催しました。

道東地域の自然環境を活用したJICAの取組みをパネルでご紹介

展示会場

 
9月14日(火)から9月21日(火)まで、釧路市中央図書館7階展示室にて、「釧路×湿地×国際協力」展を開催しました。
 
展示会場では、釧路湿原で行ったを活用したJICAの取組やこれまでの研修の様子、湿地の草花や「まりも」を楽しく学んでいただけるコーナーをパネルや写真でご用意しました。
併せて、道東地域から世界へ飛び立ったJICA海外協力隊の紹介や、民族衣装、世界の子どもたちが描いたアート、オリンピックに関連した「WORLD SPORTS展」などの展示を行いました。

ご来場者様へ配布した、タンチョウ・白鳥の紙飛行機も大好評!また、開始日および最終日の午後にご来場いただいた方には、JICA北海道センター(帯広)25周年記念オリジナルミニタオルをプレゼントさせていただきました。

たくさんの方のご来場、誠にありがとうございました。

第2弾「湿原探索!JICA研修員1日体験プログラム」

【画像】10月16日(土)、釧路湿原を舞台にフィールドワーク「湿原探索!JICA研修員1日体験プログラム」を開催しました。

本イベントでは、JICA研修にて講師を務める新庄久志さん(釧路国際ウェットランドセンター技術委員長)を講師にお迎えし、釧路町の達古武オートキャンプ場から往復約5kmの「達古武遊歩道」を散策しました。

達古武遊歩道にて、新庄さんの解説

ゴール地点「夢ヶ丘展望台」にて

散策後の質疑応答、コメント

達古武オートキャンプ場にて

 
JICA 研修では、途上国から来日した「JICA研修員」が、自国の自然環境保全活動やエコツーリズムに活かすべく、釧路湿原保全の取組や技術を学んでいます。

今回、参加者の皆さんには「JICA研修員」の1日体験をしていただきました。達古武オートキャンプ場から散策をスタートし、新庄さんが植生や地形、遊歩道整備のポイント等について解説。実際のJICA研修と同じ内容で講義を行いました。

新庄さんからは、「JICA研修は各国の研修員に自然環境保全やエコツーリズムの技術を伝えるものであるが、研修員とのディスカッションのなかで自分たちも新たな気づきが得られ、いい刺激になっている。また、新しいガイドの人材育成にも役立っている。研修員には釧路湿原で学んだ知見を活かし、自分たちの国にあったガイドやルートを考えていってもらいたい」とのコメントがありました。

当日は、4歳のお子様から大人は70代の方まで、幅広い年代の方にご参加いただきました。最後に参加者の皆さんから「個人での散策だと気づかない植生や地形、保全活動の工夫などについて学ぶことができた」「皆で獣道を歩いてみるなど、楽しく貴重な体験ができた」とのお声をいただきました。

また、今回参加してくださった2名の高校生からのコメントをご紹介いたします!

<北海道釧路湖陵高校 小田 侑季さん>
プログラムに参加して、JICAの活動を具体的に知ることができました。新庄先生の話がとても興味深く、研修員の方が活発に議論する様子が目に浮かび、釧路と世界のつながりやエコツーリズムの考え方を実感することができました。とても大切な環境である湿原がある釧路に住んでいることを嬉しく思います。
今後JICAの研修がある時には、できれば自分もサポート役として手伝いたいと思いました。海外へ行ってもなかなかできない、様々な文化圏の人との交流の中で自分の視野を広げたいです。実際に研修員の方と同じプログラムを体験できたことは、本当に学びの多い機会となりました。

<北海道釧路湖陵高校 邉見 光留さん>
今回のイベントでは、講師の方から遊歩道の整備の背景や歴史などを学ぶことができたのに加え、イベントの参加者の皆さんとの意見交換の場があり、自分もより一層環境について考えたいと改めて実感でき、とても貴重な経験になりました。また機会があれば参加したいです!

ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました!また次のイベントでお会いしましょう。