【JICA開発大学院連携】帯広畜産大学で学ぶ研修員を対象に地域理解プログラムを実施しました!

2021年12月9日

地域理解プログラム「地域の歴史から学ぶ十勝の農業発展の道のり」

JICAでは、開発途上国から将来の国の発展を担うことが期待される人材を日本に受け入れ、技術・知識の習得や学位の取得を支援するかたわら、日本の地域が発展するまでに辿った歴史・経験も学んでもらい、日本理解の促進や、自国の発展に役立ててもらう機会を提供しています。
11月27日(土)、帯広畜産大学で学ぶJICA長期研修員8名を対象に、「地域の歴史から学ぶ十勝の農業発展の道のり」をテーマとした地域理解プログラムを実施しました。

今回のプログラムは、次の4つのパートから構成されました。

十勝農業・地域の発展の歴史の講義

牧場視察

帯広百年記念館見学

畜産検査センター視察

【十勝農業・地域の発展の歴史】
元・十勝農業協同組合連合会の西部潤氏が講師となり、明治時代の本州からの入植・開拓に始まり、農業を中心に十勝が現在まで発展した軌跡、及び現在抱える人口減少などの課題についての講義を行っていただきました。

【牧場視察】
帯広市街地に隣接する100年近くの歴史を持つリバティヒル広瀬牧場ウエモンズハートを訪問し、代表の広瀬文彦氏に、開拓の苦労話から、6次産業化の取り組みを始めたきっかけ、現在の経営が軌道に乗るまでの話をしていただき、その後研修員らは牧場を視察し、実際にどのように運営されているかを学びました。

【帯広百年記念館見学】
帯広百年記念館では、写真や展示物を見て学芸員の説明を受けながら、明治時代以降を中心に十勝地域がどのように発展してきたかの理解を深めました。研修員らは自国の状況と重ね合わせ、今後の自国の発展のイメージを描いていました。

【畜産検査センター視察】
十勝農業協同組合連合会の畜産検査センターで、牧場から集荷した生乳の検査がどのような工程で行われ、出荷されているかを見学しました。

研修員からは、「何もない草むらの状態から、十勝の農業がどのように発展したか理解が深まった」「先端の施設も見学でき多くのことを学べただけでなく、住んでいる地域のことをより深く知る機会となった」という声が聞かれました。

帰国後は、大学と本プログラムで学んだことを糧に、国のリーダーとして自国の発展に寄与してくれることを願っています。