【開催報告】JICAがつなぐ釧路と世界の湿地にダイブ!?国際協力の世界に沼ってみない?

2022年8月8日

2022年夏のフィールドワークイベント「沼ってみない?」が無事に終了

沼地へ向け出発!

ドローンに向かって手を振る参加者のみなさま

ドローンから撮った上空の湿原の様子

全員で記念撮影

7月31日(日)に「JICAがつなぐ釧路と世界の湿地にダイブ!?国際協力の世界に沼ってみない?JICA研修員体験ツアー」を開催し、参加者の皆さまに、釧路湿原内の赤沼までのウォーキングと、小さな沼にハマる体験をしていただきました。本イベントは、JICAが途上国の行政官・技官向けに実施している「生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)による、湿地と周辺地域の生態系保全、流域管理と地域開発」研修コースのプログラムの一部を参加者に疑似体験いただき、湿原の多面的機能や、保全と利用の取組、国際協力の意義をご理解いただくことを目的としています。

当日は、温根内ビジターセンターからバスで釧路湿原内へ移動。まずは釧路川に設置された減災設備である「横堤」を見学し、 講師を務めるNPO法人環境把握推進ネットワーク-PEG 代表 照井滋晴氏から、釧路湿原がもつ減災・防災機能についてご説明いただきました。その後、JICAで実施している上記Eco-DRRの研修コースの概要をご説明しました。

そしていざ赤沼へ! ウェーダー(胴長)を着用し、転倒防止のためのストックを持ち出発! 今回はマスターガイドの深津恵太氏にもご協力いただき、2グループに分かれて、各々の講師から、希少植物の説明や足場の悪い場所について注意喚起いただきながら、赤沼までのウォーキングを楽しみました。
赤沼周辺で休憩後、安全に十分配慮しながら、一人ずつ、湿原に点在する「やちまなこ」と呼ばれる“小沼にはまる(=沼る)”体験をしていただきました。参加者の方からは、「冷たくて気持ち良い!」「本当に深い!」と楽しく嬉しそうな様子が伺えました。

ここで照井氏が秘密兵器、“ドローン”を登場させます!上空から空撮していただき、本当に貴重な写真をご提供いただけました。(写真は右に掲載していますので、ぜひご覧ください。)

当日は釧路市で観測史上最高の33.5℃を記録するなど、道東地域にしては厳しい暑さに見舞われました。湿原内では木陰もなく、直射日光が常にあたる状況でしたが、水分摂取を心がけ、全員無事に出発地点に戻ることができました。
フィールドワーク終了後は、温根内ビジターセンターでイベントの感想をお一人ずつ伺いましたが、多くの方から「湿原のコアゾーンで稀少植物を観察したり、沼特有の感覚を感じたり、貴重な体験が出来た」とのコメントをいただくことができました。
ご参加いただいた皆さまと貴重な経験を共有できましたこと、大変嬉しく思っております。ありがとうございました!

JICA北海道(帯広)では、今後も釧路管内で地域の魅力と国際協力の取り組みにかかるイベント・発信を継続して開催しますので、ぜひFacebookやホームページをチェックしてみてください。

★2022年8月23日(火)まで、イオンモール釧路昭和にて、展示イベントを開催しておりますので、お買い物の際にぜひお立ち寄りください。