【開発教育】JICA研修員が更別農業高校の生徒と料理で交流しました!

2023年3月28日

世界の伝統料理に触れ、異文化理解を深めるキッカケに

ケニアの研修員とウガリを調理する生徒。想像以上に力仕事!

ラオスのスープに使う野菜を準備している様子

2023年3月16日、JICA北海道(帯広)の長期研修員として、モザンビーク、ケニア、ミャンマー、ラオスから帯広畜産大学に留学中の大学院生(計7名)が北海道更別農業高等学校 泉心寮の生徒に各国の伝統料理を紹介し、交流を行いました。

今回の交流は、生徒が世界の料理に触れ、実際にJICA研修員と協力しながら調理することで異文化理解を深めることを目的に開催されました。

研修員が紹介してくれた伝統料理はこちらです。
〇モザンビーク  ココナッツミルクチキンカレーとシマ※
※南部アフリカにおけるトウモロコシの粉お湯で練り上げた主食。ウガリに比べてしっとりしている。
〇ケニア      キャベツ炒めとウガリ※
※シマ同様、トウモロコシの粉を練って固めた東部アフリカにおける主食。シマに比べてさらりとしている。
〇ミャンマー    練乳とスパイスを使ったスープ麺
〇ラオス      香草とココナッツスープの素麺

生徒はテーブルに用意された初めて知る食材やスパイスに興味津々。研修員が進行をリードする形で、次の調理工程をジェスチャー交えながら丁寧に生徒に説明していきました。
班の中で誰かが手持ち無沙汰にならないよう研修員が気を配ってくれたことと、生徒の学ぶ意欲が上手に調和し、和気あいあいとした雰囲気の中で料理を完成することができました。

最後は待ちに待った試食タイム。
ラオスやミャンマーなどのアジア圏では、日本と同様にお箸を使って食べますが、アフリカでは基本手を使って食べるため、生徒もそれぞれの食べ方に倣って料理を楽しみました。
どの班からも「とてもおいしい!」との感想が聞こえてきました。その後、他の班の料理も試食しあいながら、様々な国の食文化について理解を深めました。

更別農業高校生徒からの声

ミャンマーの料理に挑戦しました!

●初めて海外の人と一緒に料理をすることになり、コミュニケーションがとれるか不安でしたが、実際に交流してみるとジェスチャーや簡単な英単語で会話ができたのでとても楽しかったです。

●国が違うだけでこんなに味付けや食材が違うんだと思い、面白いなと思いました。

研修員からの感想

モザンビークの研修員と調理の合間に記念撮影!

〇シャイな生徒たちと聞いていたけれど、積極的に手伝ってくれたり、沢山話してくれたりしたのでとても楽しい交流でした!

〇日本の素麺とラオスで食べる麺が非常によく似ているので、何か日本食との共通点を見つけてくれたら嬉しいです。


今回の経験を機に、別の国の料理にもチャレンジして、様々な国の食文化やルーツを学んでいくと、さらに面白い発見があるかもしれませんね。

更別農業高校の皆さん、ありがとうございました!