【開催報告】「国際理解教育冬のセミナー」を開催しました!

2023年1月16日

SDGs教材を体験!~気軽に語って、楽しく学ぼう~

写真の観察・分析に取り組む様子

オンライン参加者はデジタル版ホワイトボードを使用してワークに参加

順位づけ作業を通じて「豊かさ」とは何かを討論中

2022年12月26日(月)、「国際理解教育冬のセミナー」をJICA北海道センター(帯広)及びオンラインで開催し、計17名(対面14名、オンライン3名)、学校の先生をはじめ、行政職員の方や一般のご家族まで幅広くご参加いただきました。

今回のセミナーでは「SDGs教材を体験!」をテーマとし、夏のセミナーと同様に「認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)」の中村絵乃事務局長を講師にお招きし、2つの手法を体験しました。

1つ目は、身近な写真を観察・分析することで、持続可能な社会について考えるワークを行いました。
グループごとに「防災」「外国人労働者」「アイヌ」の3種類の写真をじっくりと観察し、写真を見て気づいたこと・疑問に思ったことを出し合い、その後グループで社会・経済・環境・政治的関与の4つのジャンルに分けながら写真の分析を進めていく中で、一人では気づかなかった新たな視点を得る方も多かったようです。参加者からは「道民にとって身近な写真(アイヌ、災害、産業)が使われていて、いきなり大きな国際問題から切り込むよりも親近感がわき取り組みやすかったです」との声がありました。

2つ目は、カードの並び替えから「豊かさ」について話し合うワークを行いました。
このワークは「何のための開発か」を考える9枚のカードを使い、個々人、グループそれぞれで「最も賛成」なものから「最も反対」なものまで5段階の順位づけを行うというものです。
個人で考える際は、自分の価値観のみで順位づけを行うことができますが、グループになると異なる価値観の中で合意形成を行う必要があり、その過程から難しさを実感する方が多かったようです。
しかし、このワークを通して「とにかく色々な方の意見を聴くこと、バックグラウンドを知ろうとすることの大切さを学んだ」という声もあり、短い時間のワークながらも学びの深いものとなりました。

対面、オンラインともに、参加者同士が積極的に交流し、和やかな雰囲気でセミナーが進行しました。
参加者からは、「今後子どもたちと接する際に『身近な課題』から考えられるような働きかけをしたい」「様々な立場の方と話し合いができ、自分にはない視点に気が付くことができた」といった感想をいただきました。

今回のワークショップの手法や学びのポイントを、実際の授業等でも是非取り入れていただければ嬉しいです。
年末の忙しい時期にもかかわらず、ご参加くださった皆様ありがとうございました。

JICA北海道センター(帯広)では、道東地域で開発教育教材を体験したい方、SDGs等社会課題を皆で話し合ってみたい方を対象としたセミナーを今後も企画いたします。
引き続き、皆様のご参加、JICA北海道センター(帯広)へのご来訪をお待ちしております!