【開催報告】「2022年度高校生国際協力体験プログラム」を開催しました

2023年1月19日

2023年1月10日(火)に「2022年度高校生国際協力体験プログラム」を開催し、道東地域の高校生13名にご参加いただきました。
JICA 北海道センター(帯広)では、毎年、高校生のみなさんに、開発途上国の現状やその多様な価値観、日本と開発途上国の関係や国際協力の大切さを理解してもらい、日常生活の中でどう行動につなげるかを考えてもらうための「高校生国際協力体験プログラム」を実施しています。
3年ぶりの対面開催となった今回は、午前中に各国から来日中のJICA研修員との交流、午後は現在派遣中のJICA海外協力隊員の方とオンラインで交流を図りました。

5か国、6名のJICA研修員とのふれあいで途上国を身近に

緊張しながら研修員をお出迎え

上手に福笑いが出来ました

午前中のプログラムでは、ケニア・パラグアイ・モザンビーク・ラオス・ルワンダの5か国から来日しているJICA長期研修員と交流しました。

まずはアイスブレイクとして「ランゲージ・バスケット」というゲームを行いました。各国の挨拶を使って行ったこのゲームで、研修員の方々の母国語に触れ、また一緒に身体を使うことによりあっという間に打ち解けた高校生と研修員の皆さんでした。

次に、「無人島ゲーム」というワークショップを行いました。3つのチームに分かれ、もし無人島に行ったら必要なもの・欲しいものをそれぞれ考え、各チーム真剣に取り組んでいました。ワークの最後には、各チームのリーダーがチームの意見の総括を発表しました。研修員に手助けをしてもらいながら、英語を使ってスピーチを行い、国際交流の楽しさを知ることが出来たのではないでしょうか。
 続いて、お互いの国の文化紹介を行いました。日本からはお正月の遊び「福笑い」をご紹介。完成した顔に笑いや拍手が起こり、終始和やかな雰囲気でした。

最後に、研修員がチームごとに母国紹介をしました。民族衣装や民族楽器を用いた紹介に高校生の皆さんも興味津々な様子でした。
参加した研修員からは、時間が足りない・もっと交流したかったという声が上がるほど盛り上がった交流会となりました。

カンボジア・カメルーン在住のJICA海外協力隊から「国際協力」を学ぶ

カメルーンにいる小島先生へ各チームの意見を発表している様子

カンボジア・カメルーン・札幌・帯広の4か所を繋いで交流を行いました!

午後のプログラムでは、札幌市教員で現在JICA海外協力隊の体育隊員としてカンボジアへ派遣中の高木大作さん、同じく札幌市教員でJICA海外協力隊の小学校教育隊員としてカメルーンへ派遣中の小島由紀子さんとオンラインで繋ぎ、開発途上国の教育について考えるワークショップを行いました。

まずは、カンボジア・カメルーンの教育事情についてクイズを使って学び、その後、写真や動画を使ってそれぞれの国の教育に関する「課題」をグループごとに考え、発表を行うというワークを行いました。

次に、考えた「課題」に対し「支援」を行うためにはどうしたらよいかを考えるワークを行いました。「支援」を考える際には、10種類の「支援カード」や「現地の声カード」を活用しながら、何度も「本当に必要とされている支援は何か」を突き詰めていきました。

ワークショップに参加した高校生からは、「最初は『開発途上国だから…』という先入観から支援カードを選んでしまったけれど、現地の声や実際に活動する協力隊員の声を聴いて、『現地の方に寄り添う』必要性を強く感じた」との気づきをいただきました。

参加した高校生からの声

交流した研修員と記念撮影!

●JICA海外協力隊に興味があり参加した。英語が苦手でも海外の方と交流することが出来ました。

●想像していたよりずっと楽しかったが、英語が思うように話せなく悔しいと感じました。もっとリスニングもスピーキングも勉強していきたいと思います。

●教員志望で途上国に興味があり、担任の先生からの紹介で参加しました。違う学校の高校生や途上国からの研修員の方と話せる機会がありうれしいです。今回参加したことをこれから活かしていきたいです。

●カメルーンやカンボジアの学校について、現地の声がとても響きました。自分の声も届けていけたらと思います。

●今後もこのようなイベントがあったら是非参加したいです。

●日本からではわからない、現地からの視点を知ることが出来ました。今後留学を考えているため、英語のスキルアップに取り組んでいきたいです。

参加いただいた高校生の皆さん、ありがとうございました!
またいつでもJICA北海道センター(帯広)へお越しくださいね。

JICA北海道センター(帯広)では、来年度も高校生を対象とした国際協力体験プログラムを実施する予定です。