【草の根技術協力事業】農家の販路多角化プロジェクトin ベトナム 開始!

2023年4月21日

幕別町×ベトナム 小規模農家の園芸所得向上へ

現地の農業学校

「直売実践コース」説明会の様子

小規模農家の農作業の様子

一般社団法人北海道ホープランドベトナム交流協議会(以下、交流協議会 )は、JICA草の根技術協力事業「ベトナム国ラムドン省における小規模農家による市場ニーズに対応した販路多角化プロジェクト」をスタートさせました。
本事業は、ベトナムの小規模農家が安定した収入を得るための教育の場を整えることを目標としています。

北海道幕別町で農業を営む北海道ホープランドは、他に先駆けて自ら販路を切り開き、直売をはじめとする販路多角化に努めてきたことから、安心安全な高品質野菜の栽培に関する技術と直売所経営のためのノウハウを蓄積しています。

創設者である妹尾英美氏は、同農園に来たベトナム人研修員との交流をきっかけに、これまで蓄積してきたノウハウを生かしてベトナム中部高原地帯に位置するラムドン省ドゥクチョン郡の農業復興及び生活向上を図るべく、交流協議会を立ち上げ、長年ベトナムの農家に対する支援を行っています。

ラムドン省ドゥクチョン郡は農業が盛んな地域ですが、同地域の小規模農家は農産物の市場動向を知らず、かつ、生産した収穫物を中間業者に安価で卸ろすといったサイクルにあり、所得が低い状況にあります。

そこで本事業では、現地の農業学校において「直売所」及び「直売所実践コース」を整備し、授業や実習を通じて、交流協議会の持つ技術やノウハウを農家に伝授します。
小規模農家が営農スキルや栽培スキルを習得することにより、「作って売る」から「売るために作る」への意識変革を起こし、「市場志向型農業」を取り入れ、園芸所得を向上させていくことが期待されます。