ボランティア

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タンザニアのボランティア事業は、1967年3月に派遣が開始され、2015年8月現在で約1,500人を派遣しています。
タンザニアにおけるボランティア事業は、(1)貧困削減に向けた経済成長、(2)成長・貧困削減を支えるインフラ開発、(3)国民すべてに対する行政サービスの改善の3つの援助重点分野に沿って取り組まれています。
現在、タンザニアで活躍するボランティアは約50名(シニア海外ボランティア1名)。
任地は、タンザニア最大の都市ダルエスサラームをはじめ、内陸部のモロゴロ・イリンガ・ドドマ、インド洋沿岸地域のバガモヨ、その対岸にあるザンジバル島、ケニアと国境を接するアフリカ最高峰キリマンジャロの麓に位置するモシ、アフリカ最大のビクトリア湖沿岸のムワンザ、南西部高原地域のムベヤ・ソンゲア、モザンビーク国境沿いのムトワラ・マサシなどで草の根レベルの活動を展開しています。
タンザニアの村落部では、断水、停電が頻発する日々ですが(そもそも水道・電線が整備されていない地域も多いということもあります)、多くのボランティアがタンザニアの国語であるスワヒリ語を駆使しつつ、人懐っこいタンザニアの人々と共に、地域の発展のために活動しています(写真は、協力隊員の活動を称えた記念碑、於:ムベヤ)。
各分野に沿った派遣ボランティアの職種は大きく次のように分けられます。

援助重点分野:貧困削減に向けた経済成長
派遣分野:農業

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農業研究所で稲作の栽培研究を行う稲作栽培・食用作物ボランティア

タンザニアにおける農業分野は、GDPの約4分の1を占め、人口の約8割が農業で生計を支える経済成長の核であるため、無償資金協力や技術協力プロジェクトを複数実施しています。そして、ボランティア事業においては現在、農業分野で稲作栽培・食用作物や地方政府の宝形局配属のコミュニティ開発のボランティアを派遣しており、今後ますますボランティアの活躍が期待される分野になっています。

援助重点分野:貧困削減に向けた経済成長
派遣分野:産業人材育成

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生徒に対してミシンの使い方の指導をする服飾ボランティア

高度経済成長を続けるタンザニアおいて、産業人材の育成は今後注目される分野です。職業訓練校、観光教育機関、中小企業支援機関などで多くのボランティアが人材育成を目標に活躍しています。職業訓練校では、自動車整備、コンピューターのボランティアの他に、女性の社会進出を目的として、服飾、美容師のボランティアも活動しています。中小企業への支援として経営管理、工作機械のボランティアが活躍しています。

援助重点分野:貧困削減に向けた経済成長
国民すべてに対する行政サービス
派遣分野:教育

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中等学校で教えている数学教育ボランティアの授業風景

教育分野では同分野の公共サービスを充実させるため、小学校、中等学校で理数科目を教える理科教育、数学教育、小学校教育隊員が配属されています。タンザニアでは理数科分野の教員は不足にある傾向にあります。理科教育、数学教育隊員と小学校教育隊員が協力して、タンザニア国における数学教育の地域的な底上げを図っています。また、地方県庁の教育部署へのボランティア派遣を通して、健康教育など子供たちの成長に必要な教育を支援しています。
タンザニアの教育制度は、初等教育は7年制、中等教育は6年制です。中等教育は1〜4年生までがOレベル(Ordinary Level)、5年生〜6年生がAレベル(Advance Level)と分かれています。

援助重点分野:国民すべてに対する行政サービス
派遣分野:地方行政

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バガモヨ県にて住民グループの組織化支援を行うコミュニティ開発ボランティア

タンザニアの開発課題である行財政管理能力強化に対して、地方行政改革支援(1.行財政管理能力強化、及び2.コミュニティ開発支援)の面で協力活動を展開しています。活動上、相互に関連する異職種ボランティア(造園、行政サービス、コンピューター技術、コミュニティ開発、青少年活動など)の投入を行い、配属先となっている県庁、市役所等の業務効率化や職員の能力向上に寄与する活動、住民自身によるコミュニティ開発が定着するための支援活動および学校保健や保健教育を強化する活動を行っています。また、ボランティア同士による相互補完的な活動や技術協力プロジェクトと連携した活動を通し、相乗効果を高めています。

援助重点分野:国民すべてに対する行政サービス
派遣分野:保健

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病院での5S-KAIZENの普及に向け、同僚と話し合う看護士ボランティア

タンザニアの開発課題である行財政管理能力強化に対して、保健行政システム強化の面で協力活動を展開しています。看護師、病院運営管理などのボランティアが、国立病院、州病院、県病院などの医療機関および州保健局や県保健局などの地域医療主管部門に配属し、5S-KAIZENの普及・定着を通じた保健医療サービスの向上支援、 州及び県保健局における能力強化支援を目的に活動しています。また、理学療法士のボランティアが国立、州立、県立の病院に配属し、患者に対するリハビリサービスを提供しつつ、将来の理学療法士人材の育成に貢献しています。この分野でも、ボランティア同士による相互補完的な活動や技術協力プロジェクトと連携した活動を通し、相乗効果を高めています。

援助重点分野:国民すべてに対する行政サービス
派遣分野:体育、スポーツ

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体育ボランティアの授業風景 柔軟体操を実施

中等、高等教育機関に対して体育ボランティアを派遣し、タンザニアにおける体育教育の普及を目指します。また、安倍総理が提唱したSports for Tomorrowイニシアチブに基づき、数多くの人にスポーツの機会を提供することもボランティアには期待されています。体育ボランティアの他に柔道ボランティアも派遣されています。東京オリンピック(2020年)を視野に入れ、タンザニアナショナルチームの指導や柔道の普及活動をしています。