9.＜紙・パルププロジェクト＞の環境チェックリスト

項目	問題点（および主な対策）	左記問題点に対する検討状況
1.自然環境問題
(1)大気汚染チップの搬送並びに野積み作業によるチップ・ダストは、防塵幕などによって飛散を防止しているか。排出される硫黄酸化物（SOx）、窒素酸化物（NOx）、媒塵等大気汚染物質は、当該国の排出基準、環境基準を満足するか。
(2)排水イ．発生源対策として、用水の節減、クローズドシステム化、排水管理情報の各工程へのフィードバックなどの工夫がされているか。ロ．処理対象の排水に応じて最も適切な処理方法とその組み合わせを選択しているか。調木プロセス、蒸解プロセス、抄紙プロセス等から排出されるのBOD、 COD、SS濃度の高い排水は当該国の排出基準、環境基準を満足しているか。また、排水による河川、海洋、湖沼等の汚染の発生及び生態系への影響はないか。ハ．ダイオキシンは排出されないか。
(3)廃棄物排水処理によって除去されたスラッジ等の廃棄物の処理・処分方法は慎重に検討されているか。また、廃棄物は当該国の基準を満足するか。
(4)騒音、振動騒音、振動は当該国の基準を満足するか。
(5)基準上記の項目にかかわる当該国の基準は国際的に妥当な内容と判断されるか。また、借入国において、現在規制が確立されていない項目については当該国以外（日本における経験も含めて）での実状も踏まえた上で検討しているか。
(6)悪臭悪臭の発生原因となるガスは、各工程において捕集、焼却などの適切な処理がなされることになっているか（特にクラフトパルプ）。
(7)事故防止対策危険物等につき充分な事故防止対策（防止設備の設置、防止管理体制の整備）が取られることになっているか。また、事故発生時の応急措置についても充分な検討がなされているか。
(8)付帯港湾設備港湾設備の建設により、珊瑚礁、マングローブ等、水生生物への悪影響は予想されるか。また、漁業への悪影響は予想されるか。
(9)土壌汚染サイトの土壌は、過去に汚染されたことがないか。また、将来とも土壌を汚染しない対策がなされているか。
(10)埋立埋立による水生生物等への悪影響は予想されるか。また、漁業への悪影響は予想されるか。
(11)水利用本プロジェクトによる水利用（淡水、地下水）が、海や河川の環境、漁業及び地域住民の水利用に悪影響を及ぼす恐れはないか。
(12)生態系プロジェクトサイトは野生生物、植物及び水生生物の貴重な生息地を含むか。
(13)景観景観への悪影響は予想されるか。
(14)熱帯林原料である木材チップ等の調達に関連して熱帯林が破壊されることはないか。
(15)工事中の影響工事中の騒音、振動、濁水、粉塵、排ガス等の低減対策は充分配慮されているか。また、工事により環境へ悪影響を及ぼす恐れはないか。
2.社会環境問題
(1)住民への配慮、NGO 移転を余儀なくされる住民及び周辺住民への説明がなされ、かつ（女性等を含む）住民の同意は得られているか。また、住民に対する正当な補償、移転後の生活基盤の確保等その影響を最小限とする努力がなされているか。NGO（当該国内、海外）の動向はどうか。
(2)文化遺産プロジェクトは歴史的、文化的、宗教的に貴重な遺産、史跡等を損なう可能性があるか。
3.モニタリング
具体的にどのようなモニタリング計画を有しているか。当該計画は適切なものと判断されるか。下記ポイントで言及した留意事項につき、十分なモニタリング計画を有しているか。
4.ポイント
紙・パルププロジェクトにおいては、「1. 自然環境問題の(1)(2)(6)の大気汚染、排水、悪臭」は大きな環境問題を引き起こす可能性がある。また、「2. 社会環境問題」についても充分な配慮が必要である。

項目	問題点（および主な対策）	左記問題点に対する検討状況
1.自然環境問題
(1)大気汚染チップの搬送並びに野積み作業によるチップ・ダストは、防塵幕などによって飛散を防止しているか。排出される硫黄酸化物（SOx）、窒素酸化物（NOx）、媒塵等大気汚染物質は、当該国の排出基準、環境基準を満足するか。
(2)排水イ．発生源対策として、用水の節減、クローズドシステム化、排水管理情報の各工程へのフィードバックなどの工夫がされているか。ロ．処理対象の排水に応じて最も適切な処理方法とその組み合わせを選択しているか。調木プロセス、蒸解プロセス、抄紙プロセス等から排出されるのBOD、 COD、SS濃度の高い排水は当該国の排出基準、環境基準を満足しているか。また、排水による河川、海洋、湖沼等の汚染の発生及び生態系への影響はないか。ハ．ダイオキシンは排出されないか。
(3)廃棄物排水処理によって除去されたスラッジ等の廃棄物の処理・処分方法は慎重に検討されているか。また、廃棄物は当該国の基準を満足するか。
(4)騒音、振動騒音、振動は当該国の基準を満足するか。
(5)基準上記の項目にかかわる当該国の基準は国際的に妥当な内容と判断されるか。また、借入国において、現在規制が確立されていない項目については当該国以外（日本における経験も含めて）での実状も踏まえた上で検討しているか。
(6)悪臭悪臭の発生原因となるガスは、各工程において捕集、焼却などの適切な処理がなされることになっているか（特にクラフトパルプ）。
(7)事故防止対策危険物等につき充分な事故防止対策（防止設備の設置、防止管理体制の整備）が取られることになっているか。また、事故発生時の応急措置についても充分な検討がなされているか。
(8)付帯港湾設備港湾設備の建設により、珊瑚礁、マングローブ等、水生生物への悪影響は予想されるか。また、漁業への悪影響は予想されるか。
(9)土壌汚染サイトの土壌は、過去に汚染されたことがないか。また、将来とも土壌を汚染しない対策がなされているか。
(10)埋立埋立による水生生物等への悪影響は予想されるか。また、漁業への悪影響は予想されるか。
(11)水利用本プロジェクトによる水利用（淡水、地下水）が、海や河川の環境、漁業及び地域住民の水利用に悪影響を及ぼす恐れはないか。
(12)生態系プロジェクトサイトは野生生物、植物及び水生生物の貴重な生息地を含むか。
(13)景観景観への悪影響は予想されるか。
(14)熱帯林原料である木材チップ等の調達に関連して熱帯林が破壊されることはないか。
(15)工事中の影響工事中の騒音、振動、濁水、粉塵、排ガス等の低減対策は充分配慮されているか。また、工事により環境へ悪影響を及ぼす恐れはないか。
2.社会環境問題
(1)住民への配慮、NGO 移転を余儀なくされる住民及び周辺住民への説明がなされ、かつ（女性等を含む）住民の同意は得られているか。また、住民に対する正当な補償、移転後の生活基盤の確保等その影響を最小限とする努力がなされているか。NGO（当該国内、海外）の動向はどうか。
(2)文化遺産プロジェクトは歴史的、文化的、宗教的に貴重な遺産、史跡等を損なう可能性があるか。
3.モニタリング
具体的にどのようなモニタリング計画を有しているか。当該計画は適切なものと判断されるか。下記ポイントで言及した留意事項につき、十分なモニタリング計画を有しているか。
4.ポイント
紙・パルププロジェクトにおいては、「1. 自然環境問題の(1)(2)(6)の大気汚染、排水、悪臭」は大きな環境問題を引き起こす可能性がある。また、「2. 社会環境問題」についても充分な配慮が必要である。

9.＜紙・パルププロジェクト＞の環境チェックリスト

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