青年海外協力隊がマグサイサイ賞を受賞:北岡理事長がフィリピンを訪問し授賞式に出席、新政権閣僚を表敬

2016年9月2日

【ラモン・マグサイサイ賞 授賞式】

授賞式に出席した元青年海外協力隊の田中さん(左)と久保田さん

青年海外協力隊が受賞したラモン・マグサイサイ賞の授賞式典等が8月27日から9月2日にかけてフィリピン・マニラにて行われ、約41,000人の青年海外協力隊を代表し、元青年海外協力隊の久保田賢一さん(1980〜1982年、フィリピン派遣)と田中里奈さん(2012〜2014年、バングラデシュ派遣)が、またJICAからも北岡伸一理事長と柳沢香枝理事が出席しました。

8月31日の授賞式では、ラモン・マグサイサイ賞評議員より、50年以上にわたる“現地の人々と共に”という姿勢を大事にしながら活動してきた隊員たちの貢献が紹介されました。これを受けて、北岡理事長は、「青年海外協力隊が名誉ある賞を受賞することを、大変光栄に思います。これまで隊員達は、現地の文化・習慣を尊重し、共に困難を乗り越え、喜びを分かち合いながら活動し、現地の課題解決のために貢献するとともに、アジアの人々との信頼関係を醸成してきました。私たちは、今後もパートナー国と手を取り合いながら、新たな課題にチャレンジしつつ、世界の平和と繁栄に貢献すべく弛まぬ努力をしていきます。」と述べました。

【画像】

元隊員・現隊員やJICA事務所・フィリピン側関係者たちと

翌9月1日に実施された青年海外協力隊を紹介するセミナーでは、柳沢理事が青年海外協力隊のこれまでの貢献や今後の展望を、久保田、田中両元隊員が自身の経験とその後の活躍について講演し、多くの参加者が耳を傾けました。

【関係閣僚を表敬】

8月31日、北岡理事長は、フィリピン新政権でJICA事業と関係の深い閣僚である、カルロス・ドミンゲス財務大臣、アーネスト・ペルニヤ国家経済開発長官等と面談しました。

両大臣からは、新政権の重点政策として、貧困削減、治安対策、和平の達成と維持を強調し、同分野に対するJICAのこれまでの支援への感謝と、今後の支援への期待について述べました。これに対し北岡理事長からは、フィリピン側の政策に沿った支援策として、特にマニラ首都圏の混雑解消に資する質の高いインフラ開発や、地方開発、海上安全強化、ミンダナオ平和構築支援の重要性について述べました。双方は、良好なパートナーシップを構築し、フィリピンの人々のために意義のある事業に力を入れていくことを確認しました。

【関連リンク】