第4回JICA−世銀グループ・ハイレベル対話を実施:SDGs達成に向けたさらなる民間資金動員、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)や栄養改善における一層の連携推進等で合意

2017年7月24日

2017年7月20〜21日、国際協力機構(JICA)と世界銀行グループは、米国ワシントンDCの世界銀行本部において、両機関トップの出席のもとで第4回JICA−世界銀行グループ・ハイレベル対話を実施し、両機関の事業効果拡大を目指した一層の連携強化について議論しました。

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総括セッションの様子【写真提供】世界銀行

JICAからは北岡理事長、世界銀行グループからはジム・ヨン・キム総裁が参加し、7つのテーマについて議論を行いました。7テーマとは、保健(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)、栄養)、インフラ及び強靭性(都市、防災、復興)、民間セクターの3つの課題と、東アジア・大洋州、南アジア、アフリカ、中東・北アフリカ(MENA)の4つの地域です。この全体会合に先立ち、両機関の幹部は、テーマ別セッションに分かれての詳細な協議も行いました。

北岡理事長【写真提供】世界銀行

今回の対話では民間セクターについてのセッションが初めて独立して設けられ、世界銀行グループ側では国際金融公社(IFC)が協議をリードし、膨大な開発資金需要に対するさらなる民間資金動員の方策について議論を行いました

キム世界銀行グループ総裁【写真提供】世界銀行

一連の協議の結果、両機関は、民間資金動員や民間セクター開発における連携強化、UHC達成に向けた取組みをアフリカを含む全世界で共に推進すること、都市開発分野での協調、東南アジア・大洋州や南アジアにおける強靭性強化や民間セクター開発推進のための協力強化、MENA地域の安定化に向けた連携などについて合意しました。

キム世界銀行グループ総裁(右)と北岡理事長(左)【写真提供】世界銀行

協議には、両機関長に加え、JICAからは神崎康史理事、加藤宏理事、入柿秀俊理事、江島真也理事、榎本雅仁上級審議役、戸田隆夫上級審議役を始め30名以上が参加し、世界銀行グループからは、シーラ・レゼピ副総裁(対外関係担当)、マクタール・ディオップ副総裁(アフリカ担当)、アネット・ディクソン副総裁(南アジア担当)、ハーフェズ・ガーネム副総裁(MENA担当)、ビクトリア・クワクワ副総裁(東アジア・大洋州担当)、キース・ハンセン副総裁(人間開発担当)、エデ・バスケス上級局長(社会・都市・農村・強靭性担当)、ジョン・ルーム上級局長(気候変動担当)、ティム・エバンス上級局長(保健・栄養・人口担当)(以上、世界銀行)、ネナ・ストイコビッチ副総裁(ブレンデッド・ファイナンス、連携担当)(IFC)、本田桂子長官(MIGA)など30名以上が参加しました。

両機関は、今後も様々なレベルで定期的に対話を行い、連携を強化していきます。