北岡理事長が第8回太平洋・島サミット(PALM8)において大洋州各国首脳らと会談

2018年6月4日

北岡伸一JICA理事長は、福島県いわき市で5月18日から19日にわたって開催された第8回太平洋・島サミット(PALM8)に出席した大洋州のうち、13か国の首脳らと会談しました。そこでは、各国におけるJICAの活動や、PALM8における支援策の展開を含む今後の協力のあり方について意見を交わしました。各会談の概要は以下のとおりです。

5月17日(木)

オーストラリアのフィエラヴァンティ=ウェルズ国際開発・太平洋大臣と北岡理事長

PALM8開催に先立ち、オーストラリアのコンチェッタ・フィエラヴァンティ=ウェルズ国際開発・太平洋大臣と協議を行いました。フィエラヴァンティ=ウェルズ大臣とは、大洋州地域における主要国の援助動向や民間企業の進出について意見交換を行いました。

5月18日(金)

PALM8の第一日目は、サモアのトゥイラエパ・ファティアロファ・ルペソリアイ・サイレレ・マリエレガオイ首相兼外務貿易大臣、パラオのトミー・E・レメンゲサウ・Jr.大統領、マーシャルのヒルダ・C・ハイネ大統領、キリバスのターネス・マーマウ大統領兼外務・移民大臣、フィジーのジョサイア・ヴォレンゲ・バイニマラマ首相兼外務大臣、パプアニューギニアのピーター・オニール首相と協議を行いました。

サモアのトゥイラエパ首相からは、港湾インフラへの協力の期待が示されました。パラオのレメンゲサウ大統領からは、再生可能エネルギー分野におけるJICAの調査で示された計画の実現や、農業・水産分野での協力の強化や日本の民間セクター参入への期待が示されました。マーシャルのハイネ大統領からは、これまでの協力への謝意と今後のインフラ支援への期待が表明されました。キリバスのマーマウ大統領兼外務・移民大臣からは、現在策定中の国家開発計画の実現に向けた協力への期待が述べられました。フィジーのバイニマラマ首相兼外務大臣とは、インフラ分野における協力について協議を行いました。パプアニューギニアのオニール首相とは、本年11月にパプアニューギニアで開催予定のアジア太平洋経済協力閣僚会議(APEC)や、実施中のインフラ事業について意見交換を行いました。

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5月19日(土)

PALM8の第二日目は、ナウルのバロン・ワンガ大統領兼外務・貿易大臣、ミクロネシアのピーター・マーティン・クリスチャン大統領、バヌアツのシャーロット・サルワイ・タビマスマス首相、ツバルのエネレ・ソセネ・ソポアンガ首相兼公共事業・インフラ大臣、ソロモンのリック・ホウエニプウェラ首相、ニウエのポコトア・ラロトア・シペリ首相代行及びインフラ大臣、トンガのセミシ・キオア・ラフ・シカ副首相兼社会基盤・観光大臣と協議を行いました。

ナウルのワンガ大統領からは、気候変動対策にかかる意見交換のほか、インフラ分野への協力の期待が表明されました。ミクロネシアのクリスチャン大統領からは、電力分野や日本語教育分野での協力に対する期待が示されました。バヌアツのサルワイ首相からは、円借款で支援したポートビラ港ラペタシ国際貨物専用埠頭(2016年11月に北岡理事長も視察)の完工に対する謝意が表明されました。ツバルのソポアンガ首相とは、気候変動対策における地球規模での取り組み等について意見交換を行いました。ソロモンのホウエニプウェラ首相からは、JICAボランティアの活動についての賛辞が述べられました。ニウエのシペリ首相代行及びインフラ大臣とは、留学事業や気候変動対策についての意見交換を行いました。トンガのシカ副首相兼社会基盤・観光大臣とは、防災分野における日本の協力の成果を他の太平洋島嶼国にも広げていくことについて意見交換を行いました。

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JICAは、今回のPALM8期間中に行った大洋州各国代表との意見交換の成果を活かし、今後も対話を継続し、大洋州地域において包括的でダイナミックな協力を実施していきます。

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