北岡理事長がNEPADのマヤキ長官と会談

2018年8月16日

北岡理事長(左)とマヤキ長官(右)

北岡伸一JICA理事長は、7月31日、アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)計画調整庁のイブラヒム・アッサン・マヤキ長官とJICA本部(東京都千代田区)で会談しました。

両者は、7月のアフリカ連合(AU)サミットで承認されたAU開発庁などについて意見交換をするとともに、2019年8月の第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に向けた両機関の連携強化の必要性・意義について確認しました。

北岡理事長とマヤキ長官の会談の様子

引き続いて行われたJICAとNEPADとの年次連携協議では、JICAからは加藤宏理事ほか、NEPADからはマヤキ長官ほかが参加しました。2016年8月の第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)以降、両機関で連携してきた(1)広域インフラ、(2)農業・栄養(注1)、(3)カイゼン(注2)の3分野に関し、2017年に締結した業務協力協定(MoC)を踏まえつつ、現状と課題を意見交換した上で、TICAD7に向けて、今後1年間の行動計画を確認・合意しました。加えて、新しい分野での連携可能性を検討していくことも確認しました。

JICA-UNDP共催イベントの様子:左から加藤JICAアフリカ部長、マヤキNEPAD長官、小松原UNDP TICADプログラム・アドバイザー

また、マヤキ長官は、8月2日、JICAと国連開発計画(UNDP)が国際連合大学において共催したセミナー「アフリカビジネスの課題と展望–From Kaizen to Innovation-」において、アフリカのイノベーションやJICAとの連携のもとで進めているカイゼン事業などについて講演を行いました。


JICAおよびNEPADは、TICAD7に向けて、アフリカにおける開発効果を最大化すべく、連携を一層強化していきます。

(注1)  食と栄養のアフリカ・イニチアチブ(IFNA)
2016年8月27日、第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において発足。アフリカ各国と支援機関がより連携を深めることで、現場での具体的な取り組みを推進し、栄養改善に向けた目標の達成を支援する。2025年までに、アフリカの国々において栄養改善戦略の策定や既存の分野の垣根を越えた栄養改善実践活動の促進、普及などに取り組む。

(注2) アフリカ・カイゼン・イニシアティブ
日本が強みをもつ品質・生産性向上の手法である「カイゼン」の取り組みをアフリカ全土に普及していくためのプラットフォームとして、TICADVIにおいてNEPADとともに立ち上げたイニシアティブであり、事務局をNEPADに設置。