田中理事長がインドのチダムバラム財務大臣ら要人と会談

−JICAが最大規模の協力を行うパートナーと一層の協力関係強化を確認−

2013年6月20日

田中明彦JICA理事長は、6月17日よりインドのニューデリー、チェンナイを訪問。世界第2位の人口とアジア第3位の経済規模を有し、わが国ODA の規模で最大級のパートナー国であるインドとの関係強化を進めました。

チダムバラム財務大臣(左)と会談する田中理事長

円借款により整備したニューデリー市オクラ下水処理場の視察

ジャワハルラル・ネルー大学で講演する田中理事長(左)

田中理事長は、チダムバラム財務大臣(17日)、タミルナド州ジャヤラリータ州首相(19日)との会談に加え、ジャワハルラル・ネルー大学でのセミナー、円借款プロジェクトの視察を行いました。

1)チダムバラム財務大臣との会談では、5月の日印首脳会談を受け、「デリー−ムンバイ間産業大動脈構想」をはじめとするJICA協力プロジェクトを着実かつ速やかに実施する必要性を互いに確認するとともに、インド側関係機関の取り組み・連携を強化していくことで一致しました。

2)田中理事長からは、インド側の要望に応え、今後も新規支援を活発に展開していく方針であること、また、従来からのインフラ支援の継続に加えて、技術協力や青年海外協力隊を含む広範な分野での協力も強化していきたいことを述べました。大臣からもこれらの方向性に賛同する旨、言及がありました。

3)タミルナド州ジャヤラリータ州首相との会談では、日系企業の進出と集積が進む同州で、さらなる投資促進につながる様々なプロジェクトに取り組んでいく必要性を、両者で確認しました。また、その着実な実施に当たって、州首相のリーダーシップを引き続き期待する旨を田中理事長から表明し、州首相からも同意を得ました。

4)ジャワハルラル・ネルー大学でのセミナーでは、田中理事長から、JICAの協力や今後の日印関係、さらには、インドが今後、東南アジア・南アジアからアフリカに至るインド洋地域で果たす役割について基調講演を行いました。その後、参加した学識者らとの意見交換・質疑応答が活発に行われました。

なお、今回の訪問機会をとらえ、田中理事長は、日本企業関係者との意見交換を行い、帰国の途につきました。