田中理事長がミャンマーを訪問 (その1 要人会談)

−ミャンマーの政治・経済の改革を後押しするための着実な支援実施を表明−

2013年8月13日

田中明彦JICA理事長は、8月8日から9日にかけて、ミャンマーの首都ネーピードーでテイン・セイン大統領、トゥラ・シュエ・マン下院議長、アウン・サン・スーチー国民民主連盟(NLD)議長、少数民族政党の代表をはじめとする要人と会談を行いました。

大統領(右から3番目)との会見終了後

テイン・セイン大統領との会談では、田中理事長は、人身取引対策や手話の技術協力プロジェクトが着実に成果を挙げつつあること、日本センターを拠点にしてビジネス人材育成に貢献していくこと、ヤンゴンおよびマンダレーの工科大学への協力が開始予定であることを説明しました。また円借款については、ミャンマー全土(7州・7地域)をカバーする貧困削減・地方開発事業を着実に実施していくことを伝えました。大統領からは、日本による大規模な支援が再開されたことへの感謝と今後の支援拡大への期待が表明されました。特に貧困削減・地方開発とインフラ開発が重要であり、農業分野への技術・資金協力、地方電化、運輸、都市インフラ整備、財政・金融などの分野への支援について、強い期待が表明されました。田中理事長は、既に成果が上がりつつある案件に加え、今後の協力を一層迅速に、かつ着実に推進していくことを表明しました。

アウン・サン・スーチーNLD議長と会談を終えて

トゥラ・シュエ・マン下院議長との会談では、議長より、日本の支援に対する感謝が伝えられ、議会としても日本の支援に関連する審議は速やかに行う旨の表明がありました。

アウン・サン・スーチーNLD議長との会談では、田中理事長よりJICA事業の方針と活動内容について説明をし、支援の対象やあり方について意見交換しました。議長からは、特に農業・教育・医療分野の開発に高い関心が示されました。

少数民族政党の代表(国会議員)との会談では、田中理事長よりJICA事業の方針と協力内容について説明がなされました。各議員からは各州における日本との歴史的な関係やJICAによる支援事業等が披露され、電力、農業、人材育成等幅広い分野における、さらなる支援の期待が表明されました。

このほか、カン・ゾー国家計画・経済開発大臣、ウィン・シェイン財務大臣、ウィン・ミン商業大臣との会談が行われ、JICAの協力についての意見交換が行われました。