田中理事長がキューバのカブリサス閣僚評議会副議長と会談

2015年3月13日

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カブリサス副議長(右手前)と田中理事長(左手前)

田中明彦JICA理事長は3月12日、キューバのリカルド・カブリサス閣僚評議会副議長とJICA本部(東京都千代田区)で会談しました。

冒頭、カブリサス副議長は、JICAが農業、環境などのセクターで実施している協力がキューバの開発にとって重要な貢献を果たしてきており、今後も協力の継続を期待すると述べました。

カブリサス副議長はまた、現在同国政府が策定中のキューバ社会経済開発計画(2016〜2021年)に合致する投資セクターにおける協力関係を強化していきたいと語りました。具体的には、キューバ外国投資法が昨年発効し、首都ハバナから45キロメートルに位置するマリエル港開発特区の整備が進んでいることなどに言及し、日本の投資促進に期待を寄せました。

これに対して田中理事長は、昨年12月に米国との国交正常化交渉の開始が発表され、キューバを取り巻く情勢が変化する中で、JICAは引き続き、キューバの経済・社会の持続的発展のために支援していくと表明しました。その具体例として、これまで保健省、外国貿易投資省の高官が日本の医療技術・医療機器を視察した成果を活用しながら、医療機器分野の案件形成を進めていることに言及しました。そして、JICAの役割の一つは、両国の民間セクターも含めた関係強化のための地ならしをすることであると語りました。

JICAは、今後キューバに対して新たな分野も含む協力を展開し、日本の民間企業がキューバに展開する環境整備にも貢献していきます。