田中理事長がインドネシアのジョコ大統領と会談

2015年3月25日

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田中理事長(左)とジョコ大統領

田中明彦JICA理事長は、3月24日、来日中のインドネシアのジョコ・ウィドド大統領と都内で会談しました。田中理事長は、ジョコ大統領と2月にインドネシアで会談しており、今回で2回目となります。

冒頭、田中理事長は、安倍晋三首相が前日の首脳会談で、都市高速鉄道(MRT)南北線(フェーズII)、東西線、ジャワ・スマトラ連系送電線(フェーズII)に関する約1,400億円の新規円借款供与について表明したことに触れ、JICAとしても早期に借款契約を締結し、事業を推進していきたいと語りました。それに対してジョコ大統領は、MRTについては市の南部から中心部までの南北線を建設中だが、引き続き南北線の市北部までの延伸と、東西線の建設についてJICAの協力に期待していると応えました。

続けて、田中理事長がジャカルタ‐スラバヤ間の一部としてジャカルタ‐バンドン間の高速鉄道の調査をJICAがインドネシア政府と協力して実施したことに言及し、今後、事業を検討していく上で、調査結果の活用を希望しました。また、ジョコ大統領が今回の訪問中に名古屋まで東海道新幹線を利用することから、日本の技術を体験してほしいと述べると、ジョコ大統領は、インドネシア政府は高速鉄道事業の実施に関心があり、事業実現には民間投資の活用に期待していると語りました。

最後に田中理事長は、インドネシアの新国家中期開発計画に沿って、JICAは新たなプロジェクトの協力を検討、実施していきたいと考えている旨、述べました。