田中理事長がニジェール共和国のイスフ大統領と会談

2015年6月23日

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田中理事長(左)とイスフ大統領(右)

田中明彦JICA理事長は、6月19日、ニジェール共和国のマハマドゥ・イスフ大統領と都内で会談しました。ニジェールの大統領が日本を訪問するのは29年ぶりとなります。

冒頭、田中理事長は、ニジェールがサヘル地域(サハラ砂漠南縁部)の平和と安定にとって重要な国であるとの認識を伝え、イスフ大統領と地域情勢及びJICAの協力について意見交換を行いました。

これに対し、イスフ大統領は、JICAの長年にわたる協力、特に教育及び農業分野における貢献について謝辞を述べ、継続的な支援への期待を語りました。また、近年ニジェールが、リビア、マリ、ナイジェリア等、周辺国の治安悪化の影響を受けていることに触れ、地域の安定に向け、国際社会からの支援が重要であると述べました。

これを受けて田中理事長は、ニジェール、ひいてはサヘル地域の安定のため、JICAとして支援を継続していきたいと応じました。

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元ニジェール隊員たち(後列)と田中理事長(前列左)とイスフ大統領(前列右)

また、同会談に続き、イスフ大統領とニジェールに派遣されていた元青年海外協力隊員7名との懇親会が開催されました。

イスフ大統領は、現地の言葉を交えて当時の活動を紹介した元隊員たちに対し、「青年海外協力隊の皆さんは、厳しい生活環境の中、最も弱い立場に置かれたニジェール人のために活動をして下さった」と述べ、これまでに約700名の青年海外協力隊が同国に派遣されたことに謝意を表しました。また、青年海外協力隊の派遣が再開されるよう、政府として治安改善に取り組みたい、と伝えました。

JICAは、今後もニジェールに対し、「開発」と「治安」の両方に資する支援を続けていきます。