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初の南アフリカ開催のAUDA-JICA年次協議:TICAD9に向けた連携の深化を確認

2023.12.15

11月7日、8日、南アフリカ共和国ケープタウン近郊のステレンボッシュにて、アフリカ連合開発庁(AUDA-NEPAD)との年次協議を開催しました。これまでは、オンラインや日本で開催してきた協議ですが(関連リンク1参照)、両機関の連携が深化してきたこともあり、今回は初めてAUDA-NEPADの本部がある南アフリカにて開催したものです。

全体会合の様子

冒頭、ベケレ・トーマスAUDA-NEPAD長官から、今年エチオピアで参加した「アフリカ・カイゼン・イニシアティブ」(関連リンク2参照)の年次会合を例に、両機関の連携の成果を改めて確認したとして、JICAとの連携深化への期待が述べられました。安藤JICA理事は、2025年のTICAD9も念頭に、アフリカが抱える課題と可能性を踏まえた上で、これまでに両機関が進めてきた5分野における連携の深化および新しい連携分野への期待を述べました。

分科会の議論

その後、数名のアフリカ地域のJICA事務所長も参加し、連携分野ごとに実績と進捗、また次年度の活動計画についての協議が行われました。例えば、地域統合の分野では、両機関にて作成したPIDA10か年実施報告書が資金動員を促進し、アフリカのインフラ開発を進めることにつながるとの成果が確認されました。産業促進の分野では、保健分野で成功しているHGSの取り組み(関連リンク3参照)をもとに、他の分野への適用・拡大の必要性について議論が行われました。

新しい連携分野については、アフリカの課題を踏まえつつ、これまでの食と栄養分野の連携(IFNA)等を活かしてのアフリカ大陸レベルの農業プログラムへの協力や、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA、関連リンク5参照)を促進するための協力、さらにAUDA-NEPADが進めているアフリカの若者を元気にする(Energize Africa)プログラムなどについて議論が行われました。

パネルディスカッション

協議の最後に、ベケレ-トーマスAUDA-NEPAD長官は、JICAの事務所長らが参加したことにより、政策レベルの議論に現場レベルの視点が加わり、より良い議論ができたと振り返り、JICAとの連携協議は他ドナーとの連携のモデルになる優れたものであると総括しました。安藤理事からは、大陸レベルの課題と国ごとの課題の両方を認識しつつ、TICAD9も見据え、今後の連携を一層発展させていきたいと述べられました。

年次協議後の集合写真。AUDA-NEPAD関係者とJICA関係者が一堂に会しました。

AUDA-NEPADとJICAの年次協議 概要

  • 開催日:2023年11月7日(火)、8日(水)
  • 場所:南アフリカ・ケープタウン郊外
  • 主催:AUDA-NEPAD、JICA
  • 主な参加者

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