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2023年10月9日~10日:アフリカ・カイゼン・イニシアティブ(AKI)最終年2027年、更にその先に向けて。「アフリカ カイゼン年次会合」を開催

掲載日:2023.11.01

イベント |

概要

会議名:アフリカカイゼン年次会合(AKAC)
開催日: 2023年10月9日(月)~10日(火)
主催: アフリカ連合開発庁(AUDA-NEPAD)・エチオピア政府・JICA共催
場所:エチオピア(アディスアベバ)

主な参加者

会合には、アフリカ22か国、ドナー等238名の関係者が対面で出席。オンライン参加者は、25ヶ国151名。エチオピアからはメラク工業大臣、また、各国のカイゼン推進機関、汎アフリカ生産性協会(PAPA)、アフリカ連合委員会(AUC)のラランドパートナーシップ局長、AUDA-NEPADのベケレ=トーマス長官、有識者、国際労働機関(ILO)、国際連合工業開発機関(UNIDO)等ドナー関係者、伊藤在エチオピア日本国大使、アフリカ連合日本政府代表部杉尾臨時代理大使が参加。JICAからは井本理事、本間国際協力専門員(AUDA-NEPAD長官シニアアドバイザー)他が出席。オンラインでは、JICAプロジェクト関係者、ドナー、有識者、企業関係者が視聴した。

背景・目的

アフリカ・カイゼン・イニシアティブ(AKI)は、2016年第6回アフリカ開発会議(TICADVI)におけるカイゼン・イニシアティブのアフリカ全体への推進表明を経て、AUDA-NEPADとJICAが2017年に開始した10年間のイニシアティブ。
関係者間の議論やネットワーキングを通じ、カイゼンを実施する政策的な意義、各国での知見・教訓を共有し、カイゼンの理解を深め、今後の活動方針を検討することを目的に、年次会合を実施している。これまでに2016年エチオピア、2017年ケニアの知見共有セミナー、2018年南アフリカ共和国開催から年次会合化し、2019年チュニジア、2020年オンライン開催、2021年タンザニア、2022年カメルーンにてハイブリッド開催実績がある。

内容

(1)Centre Of Excellence (COE)に関するパネルディスカッション

「カイゼンをアフリカ大陸全土に広めるためのCOE強化」をテーマに、COEの役割を長年実施し続けているPAPA、アルゼンチン国立工業技術院(INTI)、アジア生産性機構(APO)間でパネルディスカッションを実施。 アフリカ、中南米、アジア各地域におけるCOEの事例が紹介され、活発な意見交換がなされた。

(2)経済特区(SEZ)・工業団地における品質・生産性向上の取組みに関するパネルセッション

エチオピア(投資委員会、ハワサ工業団地投資家協会、KEC)、南アフリカ(自動車産業開発センター)、モーリシャス(国家生産性競争力委員会(NPCC))、AUDA-NEPADからのパネリストにより、本間国際協力専門員(JICA / AUDA-NEPAD)の基調プレゼンをベースに、各国の事例や、SEZ/工業団地におけるカイゼン/品質・生産性向上の意義等について議論がなされた。

(3)AKI各ワーキンググループ(WG)の活動報告及びCross Functional Working Group(CFWG)の発表

AUDA-NEPADのAKI事務局より、AKI活動を実施している5つのワーキンググループ(WG)(資格認証、カリキュラム、成果指標、年次会合・アワード、中核拠点)より活動の進展について報告。また、2024-2027年のアクションプランに基づき、 Cross Functional Working Groupの設立、メンバーの発表が行われた。

(4)第5回アフリカ・カイゼン・アワード

プロジェクト関係国を中心に9か国から15社の応募があり、当日審査結果の発表が行われた。国内外の有識者からなる審査委員の審査を踏まえ、大企業部門はチュニジアの2企業が最優秀賞、優秀賞を受賞、中小企業部門はモーリシャスの企業が最優秀賞、ガーナの企業が優秀賞に選ばれた。

(5)COE能力強化プログラム

AKAC2023の付帯プログラムとして、AKIのCOEを対象とした初めての能力強化研修プログラムが、TICAD産業人材育成センター開所後の初の利用事業として、同センターにおいて、10/11~14の4日間実施された。11か国・2機関から34名、関係者含め55名が参加し、参加者自ら講義者となり、アフリカによるアフリカのためのCOE研修として、活発な議論・学び・ネットワーキングの場となった。

資料

Day1

Day2

集合写真

集合写真

企業視察

企業視察

カイゼンアワード受賞

カイゼンアワード受賞