jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

JICAの開発教育支援事業について

「開発教育」とは?

日本は多くの開発途上国から食糧、燃料、その他の生活物資の多くを輸入しています。また、これらの国は日本が生産する工業製品等の重要な輸出相手国でもあります。これら途上国のことを理解すること。また、これらの国が抱えるさまざまな問題(環境問題や人口問題など)を地球規模の問題としてとらえ、皆でその解決策を考えること。そして、国際協力の重要性を理解すること。そのための様々な活動が開発教育と称して学校教育現場や市民団体の間で実施されています。JICAはこれらの活動を側面から支援するとともに、JICAが実施している日本の国際協力についても理解が深まるよう、教育委員会・NGO・市民団体と連携をとりつつ開発教育支援事業を積極的に実施しています。

子どもたちの“学び”、“気づき”、“行動”をサポートします

「開発教育を授業に取り入れたいけれど、やったことがないので不安…。」、「開発途上国について授業で紹介しても、子どもたちからの反応がいまいち良くない」、「開発教育に興味はあるけれど、具体的にどうしたらいいのかがわからない。」

開発教育に現在取り組まれている先生、そしてこれから取り組んでみようという先生方のために、JICA北海道(帯広)はさまざまな開発教育プログラムを用意しています。

【事例紹介】帯広市立第三中学校 特別支援学級での取り組み

開発途上国と全くかかわりのなかった帯広市立第三中学校、特別支援学級の子どもたち。JICA北海道(帯広)センター訪問JICA研修員学校訪問をきっかけとして、普段の生活から「自分たちが開発途上国のためにできること」を実践し、開発途上国の現状を周囲の人たちに訴え、チャリティー活動を行うという”行動”にむすびつきました。

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JICA北海道(帯広)センター訪問は、開発途上国や国際協力についての“学び”の場。今回は、JICA研修員学校訪問の事前学習が主な目的です。生徒たちは、日本の豊かな生活は外国とのかかわりの中で成り立っていることを学び、「食べ物は開発途上国から輸入されているものも多いので、残さず食べる」、「水などの資源をむだにしない」といったことを実践するようになりました。

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JICA研修員学校訪問では、開発途上国から来た研修員とふれあいました。事前に研修員の母国のことをJICA北海道(帯広)図書資料室の本で調べたり、英語を勉強した効果もあり、充実した交流ができました。生徒たちは、開発途上国の人と直接話すことで、外国との違いに“気づき”、そして国際協力を強く意識するようになりました。

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「最終的にはお金が必要だけれども、それだけで本当にいいのか?」生徒たちは、自分たちが開発途上国の人たちのために何ができるかを話し合いました。そして、学校祭では、開発途上国の現状や、自分たちが開発途上国のためにできることを発表。他の生徒にアピールするとともに、チャリティー活動を行いました。自主的な“行動”につながったのです!

開発教育を取り入れるのは初めてだったという担任の小野寺先生。最初は子どもたちがどのように反応してくれるか不安があったそうです。でもJICA北海道(帯広)センター訪問やJICA研修員学校訪問を通して、開発途上国のために自分たちにできることを考え、そして自主的に実践している姿を見て、「やってよかった」と思ったそうです。

JICA北海道(帯広)では、開発教育の学習計画について経験豊富な先生と直接お話できる開発教育指導者研修も年二回実施しております。詳しくは、開発教育担当までご相談ください。