【研修事業】SHEP研修の視察に同行しました

2023.09.15

十勝の知見で途上国の課題解決に貢献

大学生インターンの草場です。
2023年9月4日(月)に、JICA北海道(帯広)が実施するSHEP研修の視察に同行し、講義の様子や質疑応答の様子を見学しました。
SHEPとは、Smallholder Horticulture Empowerment&Promotion(市場志向型農業振興)の略で、JICAの技術協力プログラムにおいて開発された小規模農芸農家支援のアプローチであり、「作って売る」から「売るために作る」へと農家の意識変化を促し、経営スキルや栽培スキル向上によって所得向上を目指しています。

講義では、農家から農協(JA)、小売業者を通してレストランへと野菜を配送するのではなく、農家から直接レストランに卸し、新鮮で状態の良い野菜を使った料理をお客様に届ける事例が紹介されました。
この関係を生かして、夢想農園の堀田 悠希さんが栽培されている「パクチー」とタイ料理・中国料理「潮華」で使用している「タイスキソース」が一緒にネット販売され、夢想農園を知っている方が「潮華」を知ってくれる機会も生まれたそうです。
講義では、潮華の店長、早坂 信美さん・早坂 仁美さんにこうした取組をご紹介いただき、研修員からの質問に答える形で議論を深めました。
研修員からは
「農家から直接卸すことは仲介業者などを通すより安いのか」
「価格は誰が決めているのか」
といった熱心な質問が出されていました。

また、北海道で約34年間普及員をされている十勝農業改良普及センターの中村 浩さんの講義では、「技術も大事だが熱意を持って日々努力することが大事で、農家さんのところに何回も訪れることで、『この人、よくきてくれるな』と思わせることが重要」というメッセージが印象的でした。
研修員からは、
「新技術が普及するために具体的に何をしているのか」
など、事前の想定を超えるたくさんの質問がありました。
質疑応答を終えた後、中村さんからは、
「国の現状を聞いて、驚くことが多かった。考えていないことを聞ける機会となった。今後は、早めに質問を聞いておいて、準備できるようにしたい。」という感想をいただきました。

タイ料理中国料理 潮華の早坂さん、十勝農業改良普及センターの中村さん、ありがとうございました。

早坂ご夫妻との記念撮影

早坂ご夫妻との記念撮影

講義の様子

講義の様子

沢山の質問が飛び交った質疑応答

沢山の質問が飛び交った質疑応答

視察後も質問する研修員が殺到しました

視察後も質問する研修員が殺到しました

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