【開発教育】鹿追高校の1年生がインターンシップを行いました
2023.10.20
研修コースの見学やセンター訪問を通し、国際理解や国際協力への関心が増しました
2023年10月12日（木）、13日（金）の2日間、北海道鹿追高等学校1年の畑中優明奈さん、正脇穂さんがJICA北海道センター（帯広）にてインターンシップを行いました。
初日は、まず、帯広市のふるさと教育事業「おびひろ市民学」の一環で来館していた帯広市立西陵中学校の1年生70名と一緒に、館内見学やワークショップを行いました。
次に、研修員受入事業について説明を受けた後、実際に2つのコースの研修の様子を見学しました。
1つ目のコースは、『湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決』コースの来日直後のガイダンスを見学しました。聞き慣れないスペイン語に困惑しながらも、一生懸命話を聞いていました。
2つ目は『気候変動に対する順応的流域管理「災害リスク削減と生態系保全」』コースのアクションプランの作成指導のための討論を見学しました。通訳なしの英語で行われましたが、メモを取りながら内容を理解していました。
2日目の午前中は、新得町立新得中学校のセンター訪問に同席し、ワークショップ「世界がもし100人の村だったら」に参加しました。
2人は世界の様々な現状について、シミュレーションの手法で体験しながら学べるワークショップを体験することは初めてとのことで、「ただデータを見るよりも、実際に動いて感じて話し合う事で深く理解できた」と話していました。
午後は、広報業務体験でJICA北海道センター（帯広）展示スペース「おびるっく」にある「VR映像体験コーナー」の動画編集と、広報記事の作成を行いました。
VR映像の素材は、お二人の地元の鹿追町にある「然別湖コタン」で、編集をしながらおすすめスポットやみどころについてコメントも考えました。
2日間を通したお二人の感想
畑中さん「私がこの2日間のプログラムの中で一番印象に残っているのは、研修コースの見学です。JICAが途上国の人を受け入れ、センターで研修を実施していることは知っていましたが、実際に見てみると、１つの講義室で通訳の方を交えながら少人数の良い環境で研修しているのがわかりました。私たちは今回、『湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決』について学ぶスペイン語での研修と、『気候変動に対する順応的流域管理「災害リスク削減と生態系保全」』を学ぶ英語の研修を見学させていただきました。研修員の職業や肩書など教えていただきましたが、皆さんすごい方達だということを知りました。研修員の皆さんから日本語で自己紹介をいただいたり、日本語で挨拶を返してくれたりして優しかったです。2日間お忙しい中受け入れてくださり、ありがとうございました。」
正脇さん「私も研修コースの見学が一番印象に残りました。特に流域管理の研修を受けている方々の熱量や、真剣さをみて、凄いなと感じました。講義を聞いているときも、質問が次々と出ていて国を背負ってJICAの研修に来ていると改めて感じました。休憩中やすれ違うときは笑顔で親切に挨拶をしてくださり、とても良い人達だと感じました。研修に来ていた方々は、それぞれの国の偉い人（行政官の人）や、大学院で勉強しているような人たちで、驚きました。見学した研修では、湿地帯には水害から地域を守る機能があるということや、地学のコースでは、日本で地震が多い理由と、チェルノブイリ原発と福島原発での事故が自然にどのような影響を与えたのか等を学びました。地理研修コースは全てが英語だったため、所々しか聞き取ることができませんでしたが、なんとなく理解できました。2日間、お忙しい中ありがとうございました。」
畑中さん、正脇さん、2日間お疲れさまでした！
またお二人には、広報業務体験としてJICA長期研修員向けの「地域理解プログラム」で訪問した然別湖コタンにて今年3月に撮影したVR映像の編集を行っていただきました。
お二人から動画についてご紹介をいただきました��
正脇さん、畑中さん「今回、私たちはJICAの広報業務の体験として、然別湖の360度映像を編集しました。然別湖は鹿追町にある湖です。今回の映像は冬に凍った時の映像で、湖の上には氷の村ができて、スノーモービルが楽しめます。ぜひ動画を見にJICA北海道（帯広）までいらしてください。」
お二人が編集した然別湖コタンの動画は、JICA北海道センター（帯広）展示スペースおびるっく内「VR映像体験コーナー」にてご覧いただけます。
記事の作成、動画の編集を行う鹿追高校インターン生の2名（写真左：畑中さん、中央：正脇さん）
センター前で記念撮影
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