【地域交流事業】JICA研修員が「森の茶会・冬2023」に参加しました
2023.11.20
2023.11.20
2023年11月11日(土)、JICA北海道センター(帯広)で地域アグリビジネス振興や、乳生産のための飼養管理技術などの研修を受けている、スリランカ、フィジー、コスタリカなどの研修員(計22名)が、森の交流館・十勝で開催された「森の茶会・冬 2023」(主催:帯広市)に参加しました。
森の茶会は、外国人に日本文化に触れてもらう機会の一つとして、年3回(夏、秋、冬)、森の交流館・十勝で開催される文化紹介イベントです。今回は、裏千家淡交会帯広支部の皆さんが季節の主菓子とお茶で研修員を温かくもてなしてくれました。
茶道は英語で「ティー・セレモニー」と訳されるだけあって、多くの研修員が民族衣装やスーツ姿で出席。
お茶の先生とお弟子さんから、茶道の歴史やおもてなしの精神について説明を受けた後、先ずは主菓子(この日は道明寺製 味噌餡霜がれ)を味わいました。菓子切りでお菓子を慎重に切り分けてから一つずつ口に運んだ研修員のイノカさん(スリランカ)は、「とても美味しい!自分の国には無いお菓子で、味噌餡も初めて口にした」と感動のご様子。
口の中にほのかな甘みを残し、続いて紅葉やトナカイなど季節の絵柄が美しい茶碗でお茶を堪能。多くの研修員から「抹茶は少し苦いけれど、先の甘いお菓子ととても合っている」などの感想が聞かれました。
会場には「静寂」と書かれた色紙、椿が生けられたヒョウタンの花入なども飾られ、研修員は、初めて見るヒョウタンや、茶道の道具にも興味津々。研修員のアコイさん(マレーシア)は、「お茶会の雰囲気が素敵で、温かいおもてなしと美味しいお茶をいただけて素晴らしい体験になった。気分もリフレッシュできた」と笑顔で感想を話してくれました。
日本滞在期間が短い研修員にとって、今回のお茶会は、日本のおもてなし精神に触れられる貴重な機会になりました。
裏千家淡交会帯広支部の皆さん、森の交流館・十勝の皆さん、ありがとうございました!
※参加研修コース
〇アジア地域フードバリューチェーン構築による地域アグリビジネス振興
〇栄養改善に資する乳生産のための飼養管理技術(生乳の質と量の改善に向けて)
〇湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決(ネイチャーポジティブな社会の実現に向けて)
〇食料安全保障のための農学ネットワーク
〇アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ
お茶を飲む前は、時計回りに少しずつ2度まわして
抹茶でほっこりするスリランカの研修員
お茶の先生と記念撮影
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