【JICA開発大学院連携】長期研修員向けに十勝の地域理解プログラムを実施しました

2024.01.26

十勝士幌町に学ぶ~十勝の産業・特産物加工・販売の特徴~

2024年1月16日(火)、帯広畜産大学及び北見工業大学の長期研修員15名を対象に、十勝地方の士幌町にて地域理解プログラムを実施しました。
今回のプログラムでは、士幌町の産業発展や特産物加工・販売について講義や実習で学びました。

【JA士幌町】
JA士幌町参事の西田 康一様には、士幌町の農業の歴史や特徴、JA士幌町と町内農家の関係などについてご説明いただきました。
士幌町では、バイオガスプラントを用いたバイオガス発電が行われていたり、ICTを活用した高精度作業を支援していたりなど、未来につながる持続可能な農業を町内農家と連携し進めています。
講義を聞いたJICA研修員は、自国の更なる発展につなげるためメモを取ったりたくさん質問をしたりしていました。

【道の駅ピア21しほろ】
株式会社at local 代表取締役 堀田悠希様に、嫁ぎ先である夢想農園や、ご自身が運営する道の駅ピア21しほろについてご説明いただきました。
ご自身の経験から、会社経営・運営における女性の活躍についての講義いただきました。
堀田社長は、経営を一から勉強し、会社を立ち上げる等熱い想いが周囲に認められ、今ではビジョン「日本一町民に必要とされる道の駅」を掲げ、事業運営はもちろん地域特産品を活かした製品開発も積極的に行われています。
講義の後は、道の駅に併設するレストランにて、しほろ牛や産直野菜等のランチに舌鼓を打ちました。
昼食後は、道の駅でお土産やお菓子を購入しました。研修員の中には、「帰ってから料理に使う」と士幌町産の大きなサツマイモを購入する方もいました。

【しほろキッチン】
株式会社CheerS 斉藤様、高橋様にご教示いただき、2チームに分かれてどら焼きとバウムクーヘンの加工実習を行いました。
工程の説明を真剣に聞き、お互いに声を掛け合いながら全員で協力して作業を行っている姿が印象的でした。
2時間半ほどで作業を終え、無事完成。
最後にはコーヒーと共に作ったお菓子を楽しみました。

しほろキッチンでの加工実習の様子は、Facebookにて動画でご覧いただけます。
https://www.facebook.com/jicahokkaido.obihiro/

JA士幌町での講義後、質問をするザンビアのムロさん

JA士幌町での講義後、質問をするザンビアのムロさん

JA士幌町にて

JA士幌町にて

参加した研修員からの声

・農業協同組合が地域経済や組合員の生活向上をサポートすることで地域発展へつながっているという役割の重要性を理解することができた。(ルワンダ)

・道の駅ピア21しほろでは、講師が出身や経歴に関わらず、夢を達成するために努力されている話を聞き、同じ女性として励みになった。(ナミビア)

・小さな資源も活用し、創造性を発揮することができることを学んだ。(南スーダン)

・しほろキッチンでは、体験を通じて参加者たちと交流を深めることができた。(ナミビア)

・全体を通じ、農家の経済成長を促進するためには、協力が最も効果的な戦略であり、経済的な幸福と全体的な繁栄に大きく貢献すると実感した。(東ティモール)

ご協力いただいた士幌町の皆様、ありがとうございました。

JICA北海道センター(帯広)では、今後も、道東地域が発展するまでに辿った歴史・経験を学び、日本理解の促進や自国の発展に役立ててもらう「地域理解プログラム」を提供していく予定です。

道の駅ピア21しほろでの講義の様子

道の駅ピア21しほろでの講義の様子

士幌町の味を楽しむ研修員の皆さん

士幌町の味を楽しむ研修員の皆さん

道の駅ピア21しほろ前で記念撮影

道の駅ピア21しほろ前で記念撮影

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