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【活動報告】JICAの新入職員4名が感じた十勝におけるJICAセンターの可能性

2024.07.03

2024年6月10日(月)から21日(金)まで、JICA新入職員4名がJICA北海道センター(帯広)でOJT(職場内研修)を行いました。
新入職員(菅、塚越、中尾、吉野)より、活動・学びを報告させていただきます。

JICA北海道センター(帯広)での業務を2週間経験する中で、農業や畜産を中心に帯広の強みを国際協力に転換していること、教育機関、自治体、民間企業、市民団体等、官民様々な関係者と協働しながら国際協力に取り組んでいることを実感しました。

国内機関が持つ重要な役割の1つとして、国内機関は日本の地域と途上国を繋ぐ結節点(プラットフォーム)であることが挙げられます。我々JICAは途上国の開発への貢献を目指すだけでなく、その貢献の取り組み・成果を日本国内地域にも環流させ、自治体や地域の課題の解決につなげるための事業も実施しています。日本国内地域との環流を生み出すためには、日本の地域の現場のニーズを直接聞きながら事業を作り続けていく必要があることを学びました。国際協力へのかかわり方はJICA自身の事業以外にも無限大にあるからこそJICAから主体的に働きかけ、既存のプレーヤーのみならず、長期的に国際協力に興味、関心のある人を増やしていく必要性があると感じました。

広瀬牧場(帯広市)での牛舎見学

釧路市での多文化共生イベント

国内拠点では地元の民間企業から大学、市民、自治体と多種多様な関係者とやり取りすることが多く、そもそもJICAのことを知らない、国際協力が当たり前でない方々と多く関わりました。
具体的には、中学生へのJICAセンターツアー案内、釧路での多文化共生イベント運営、帯広畜産大学訪問・長期研修員へのインタビュー等を通じて多様な方々と直接お話をさせていただく貴重な体験をたくさんさせていだたきました。

畜大のJICA長期研修員へのインタビュー

北海道センター(帯広)の民族衣装コーナーでの写真撮影

また、地域の方々と一緒に直接事業を行っている国内機関だからこそ、現場に自ら足を運んで1次情報を得ることの重要性を学びました。1次情報を得るためには関係者と共に学んでいく姿勢で相手のホンネに向き合うことが重要であり、1次情報を事業に落とし込むためには現場での空気感やホンネを言語化していくことが求められると考えました。
本部での業務では、報告書やリモート会議によって情報を得ることが多かったのですが、今回の国内機関でのOJTを通じて実際の関係者にお話を伺ったり、会議に参加したりすることで、本部では見えない点が多く存在することに気づきました。

広瀬牧場視察

畜大×JICA連携の牛乳を持って

今後JICAで仕事をしていくうえで、現場の声を反映させていくため「国内や地域との連携をどうすすめていくか」という視点を常に持ちたいと考えています。目の前の仕事や担当業務以外にも、JICAの国内での取り組みに目を向け、研修事業等を通して本部と国内機関で密に連絡や連携を取ることを意識していきたいと思います。

FM-JAGAのラジオ収録

釧路市役所訪問

JICA事業に関わって下さる方々の熱い想いや、指標だけでは拾いきれない価値にも目を向けながら、事業に携わっていきます。
本部に帰っても帯広で得た学びを忘れずにがんばります!

最後に、OJT中にお世話になりました関係者の皆様へ心より感謝申し上げます。
また、手厚くサポートをしてくださったJICA北海道センター(帯広)の皆さまに心より感謝申し上げます。
誰よりも真剣に熱く議論してくださる代表をはじめ、すべての方々が新人の声を真摯に受け止め、優しいお声掛けをしてくださいました。帯広を始め、道東地域の魅力に夢中の2週間でした。

北海道センター(帯広)職員らとの集合写真

釧路でワンショット

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