【JICA海外協力隊】「ボランティア現地レポート」岡本春香さん(フィジー)
2024.07.08
2024.07.08
2024年5月に帯広市よりJICA海外協力隊員として赴任した岡本春香さんが、派遣国であるフィジー共和国から現地の様子を伝えてくださいました。
フィジーに到着して約1か月が経ちますが、当初は北海道の気候とは真反対の暑さと湿気に、体が慣れるまでしばらくかかりました。
私はフィジーでコミュニティ開発という職種でバ・ウーマンズフォーラムというNGO団体に所属しています。このNGOは女性の職業訓練所を運営しており、そこでは裁縫・製菓・コンピューター・介護などの授業が行われています。
ここには元気で活力ある女性がたくさんいますが、それぞれがしっかりした意思をもって授業に臨んでいる姿が見られます。少しでも自分の家計を良くしようとしたり、自身で独立できるように勉学に励んだりなどの取り組みと姿勢に、自分も励まされています。
日本との違いを大きく感じる点は人々と社会の仕組みについてです。
人口については、マイペースでフレンドリーな性格のフィジアンが60%と、きっちりした性格で商才があるインド人が人口の40%を占めています。そのため言語に関して、公用語は英語ですがフィジー語とヒンディー語も覚えなくてはならないため大変です。
フィジーにはイギリスの文化が流入しており、授業の合間でティータイムがあります。
甘い紅茶やインドのお菓子などみんなで持ち寄って食べるので2年後には確実に体重が増えているだろうと思います。
現在私は、訓練所で作成された工芸品のセールスマネジャーとして、製品の販売促進を通して女性の所得と地位向上につながるよう活動しています。
現在取り組んでいる事としては、主に観光客向けの販売先拡大を狙っており、Facebookの運用、商品カタログの作成と販売先の拡大のため販売先の選定作業をしています。まだ大きな成果はないですが、ネット上からのオーダーは何件か受けることができたのでそこが嬉しいことの一つです。
今後は女性局が主催するEXPOなど展示会に参加し、企業との接点を探しながら販売チャネルの拡大などを行っていきたいと考えています。
【岡本春香さんプロフィール】
出身地 :北海道帯広市
派遣先 :フィジー共和国 ビティレブ島バ州バ市
配属先 :バ・ウーマンズフォーラム
職 種 :コミュニティ開発
活動内容:製品の販売の促進を通した女性の所得と地位向上を目的とした工芸品のセールスマネジャー
派遣期間:2024年5月~2026年5月(予定)
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